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□サダム・フセインの裁判ーＩＡＣ声明 [アラブの声ML]
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/777
アッサラーム・アライクム
１２月５日のサダム・フセインの裁判で、弁護人のラムゼー・クラーク氏の英語で
される発言を法廷は拒否したというニュースが伝わり、彼にはイラク人通訳もいるの
になぜ、と心を痛めておりました。下記は、早速クラーク氏の代理もできるサラさん
からアピールが送られてきましたので、「これは是非」と思ってつたない訳文をつけ
てみました。不適切なところがありましたら、お許しください。
なお、私は湾岸戦争後９４年よりイラクに医薬品などの救援物資を届けておりまし
たが、経済制裁が「Ｏｉｌ ｆｏｒ Ｆｏｏｄ：食料と交換プログラム」で一部解除
になったとき、イラク側から「救援物資を貰っていると、制裁を解除されない口実に
されるから遠慮したい」と言って来ました。食べられないで、病気でバタバタ死んで
いるイラク国内事情が分かっているだけに辛かったのですが、経済制裁全面解除の署
名を集めて国連と米大統領に持って行った折にニューヨークの国際行動センターのオ
フィスを訪ね、またミシガン大学での「第一回イラクに対する米国民会議」出席の
折、「イラク・サンクションズチャレンジ」のメンバー募集を知り、医薬品などを
持って行けることを知りました。ラムゼー・クラーク率いるその訪問団に加わって、
２０００年と２００１年に一緒に行きました。オフィスも何度か訪ねているので、国
際行動センターの関係者のやることは何でも身近に感じ、共鳴しているわけです。連
絡を貰うので、アメリカでの集会に行ってみたいと考えたりするのですが、現米政権
はテロリストの名簿を８万人に膨らましたといいますから、私もその中に入っている
ような気がしますので、あらぬ嫌疑で異国の牢屋にとうとうぶち込まれたりでは、笑
うにも笑えないので・・・ま、幸運にも、被曝症状という足かせをはめて貰っていま
すから、他に身動きが取れない理由がありました。 ジャミーラ・高橋
* * * * *
サダム・フセインの裁判
反戦運動は植民地の’裁判法廷’を拒否しなければなりません
国際行動センター共同代表：Ｍｓ．サラ・フランダース
大げさに国際的に公開されて行われているサダム・フセインの裁判は、米国の侵略犯
罪によるイラクの占領に何らかの合法性を与えて、正当化したい破れかぶれの試みで
す。 それは、占領への抵抗を鎮めて、国をばらばらにするためにやっていることで
す。 正義や真実とは何ら関係ありません。
イラクに対する15年もの長きに亘る米国の戦争、具体的には「飢餓に直結する経済制
裁」や「爆撃」や「占領」に反対する国際的に手を繋ぐ政治戦士の皆さんに、元イラ
ク人のリーダーと彼の政府の7人のメンバーの現在の裁判を含む、占領を正当化する
べく払われているすべての努力に反対すべきと強く申し上げます。
サダム・フセイン政権のキャラクターの政見上のワイドなスペクトルにかかわらず、
これはイラク戦争を正当化しようとしている米国に対して背を向けるために絶対に不
可欠な行為なのです。 この問題に対して静観していることは、グリーンゾーンと呼
ばれる巨大な米国の司令部で、米国によって作られた偽物の法廷に正統性を与えるこ
とになります。
米政府には、イラクに1人の軍人さえ持つ権利は全くありません。 イラクの人々を爆
撃したり、制裁して飢えさせる権利は全くありません。 イラクに植民地政府を作ら
せたり、またはイラクの法廷を設置したりする権利は全くありません。 オイルやイ
ラクの資源をコントロールしたりする以上に、サダム・フセインの運命を決めること
は全く正しくありません。
サダム・フセインおよび彼の朋友被告人たちと、他の何万人ものイラク人の拘留は、
刑事上不法な侵略戦争に基づいているのです。
イラク特別法廷とサダム・フセインの裁判は、これもまた国際法の違反です。 ワシ
ントン（米政府）が署名しているジュネーブ条約は、創設する法廷からは明らかに占
領パワーを禁じています。 加えて、裁判それ自体、被告の孤立や接見の禁止や法的
権利の剥奪など、市民と政治的双方の権利の上で、この裁判は国際条約に違反してい
ます。
弁護を引き受けた被告側の弁護人たちは、脅かされたり、威圧されたりしています。
弁護団の2人の弁護士は、暗殺されました。
今日、イラクには司法制度が全くありません。 法典がなく、法がなく、法廷も全く
ありません。 まだ、構成するための協定すら全くありません。 イラクの国の全部の
構造が破壊されたのです。 そこには、最も残忍な形の完全な軍事支配だけがありま
す。
イラク特別法廷は、まさにその設置以来、違法です。 米国占領統治機構の元長官の
L.・ポール・ブレーマーには力があったので、違法と知りつつの作り出したのです。
ブレーマーは法廷を組織しリードしたいために、イラクの現副首相のアフマド・チャ
ラビの甥のサレム・チャラビを最初に任命しました。
チャラビは2003年4月に米国戦車に助けられて、追放からイラクに戻りました。 彼
は、空想家ブッシュ、チェイニー、徒党ラムズフェルド、および主要な戦争復興業者
と戦争成金の元国防次官ダグラス・フェイスの法律事務所に助けてもらいながら、外
国資本にイラクをオープンにして再建させるという新しい法律を作成するために法律
事務所を開きました。
またブレーマーは、裁判所の裁判官を任命しました。 その資金と人員は米国軍に
よって完全にコントロールされるのです。 米国議会は、その法廷に1億2800万ドルの
資金を提供しました。もちろん、その法廷には、侵略と占領によって米国軍が犯した
犯罪を裁く場は、全く一切ありません!
悪魔化の役割
現在進行中の裁判は、サダム・フセインを完全に悪魔化するために継続してしてきた
米国の努力の一環です。 これはイラクに対する15年間の戦争の必要不可欠な部分な
のです。
米国のプロパガンダは、「数分以内で化学兵器や生物兵器や核兵器を使える用意のあ
るフセインは、不吉な狂人、残忍な独裁者、そして惑星全体への脅威である」と容赦
ない表現をしたのです。 彼はアルカイーダと連携して、9/11テロでの役割を負って
いたのだ容疑を掛けられました。
共和党員と民主党員の双方が、これは詐欺であることを知っていました。 米国の爆
弾はイラクの全体の生産能力を破壊しました。 しかし、どんな政治家でも、サダム
・フセイン悪魔化を正す事に挑戦する意思はありませんでした。
圧迫された民族や国に対する米国のあらゆる戦争は、どんな犯罪も疑いを挟まず許容
できるように扱い、ターゲットにされた人口のリーダーを悪魔として描いて、その戦
争プロパガンダによって全体の市民人口を侵食することで始っています。 ネイティ
ブ人口に対する戦争以来、シティング・ブル、クレージーホース、ジェロニモ、およ
び他の多くの土着のリーダーの悪魔化、また過去50年間のあらゆることに進歩的であ
る革命のリーダーでさえ、この悪魔化の道具にされました。
リーダーがどれほど温和であるか、非暴力に心がけているかなど重要ではありませ
ん。 誘拐された元神父のケース、不正で告発されたハイチのジャン・ベルトラン・
アリスティド大統領、麻薬の密輸入、およびギャング暴力を考えてください。 今日
ベネズエラのフーゴ・チャベス大統領とイランのマフムード・アフマドネジャド大統
領はますます狂人、独裁者、邪悪が肉体を与えられていると描かれています。
ローマ帝国は征服のその日より、勝利者の正義は、破れたリーダーに対して新しい秩
序の前で格下げした法廷の被告席に座らせました。それは、圧倒的な力の野蛮を隠し
ながら、新しい定規に合法性を与えたのです。
デンマークのアンテ・ベルン南部のビージーとナットターナーの裁判は、「神によっ
て与えられた」財産権についても、奴隷制度の暴力と下劣で野蛮性をもった方法を採
用しています。 何百人もの民間人が死んだユーゴスラビアのU.S/NATOの78日爆撃の
後、ユーゴスラビア人のスロボダン・ミロシェビッチ大統領の誘拐と裁判は、勝者の
正義の同様のケースでした。
アメリカと大量破壊兵器時代
米国がサダム・フセインを悪魔として描いている間、米国国防総省がイラクに使用し
ただけではなく、他の無数の無防備の人口に対して、韓国とフィリピンからベトナ
ム、ラオス、カンボジア、ニカラグア、グレナダ、リビア、レバノン、およびユーゴ
スラビアに至るまで、大量破壊兵器を使用したのが覚えておかれるべきです。
それは、核爆弾からナパーム弾まで、黄リン、反人権兵器、いわゆるバンカーバス
ターと呼ばれるものと放射性劣化ウラン兵器まで、最も恐ろしい兵器を使用したため
に告発されるべきである米国軍事機構です。
イラクでは、意図的に民間破壊が、計算され、写真を撮られて、研究されました。
インフラストラクチャーは意識して対象にされました。 貯水池、排便や下水処理
場、消毒塩素、およびポンプでステーションに水を送る施設も爆撃されました。 電
気と通信網は破壊されました。 食糧生産がターゲットにされ、処理、冷却、および
潅漑、肥料、殺虫剤から格納まで対象にされました。
1991年の爆撃では、15万人以上のイラク人が死にました。 米国の軍人が殺されたの
は、たった１５６人です。
毎年、国際行動センター(IAC)によって組織されて、元米国司法長官のラムゼー・ク
ラークによって先導されてイラクに行った国際的な代表団は、1991年の爆撃の衝撃と
米国によって課された国連制裁の数年に関して報告しています。 制裁は人工的な飢
饉を引き起こしました。 食物、薬、および民間必需品の輸入が差し控えられました
から。
国連自身の見積りで、150万人以上のイラク人が防ぎうる病気で死にました。 5歳以
下の年令の50万人の子供が1991年から1996までに死にました。 ジョージ・H.W.ブッ
シュの下で始められた制裁と爆撃の両方がクリントン政権の8年間にも続きました。
米国の爆撃は1日あたり平均25回あり、12年間続きました。
国際行動センターの創設者ラムゼイ・クラークは、法律顧問としてサダム・フセイン
のイラク特別法廷の正統性と合法性に勇敢に挑戦しています。
国際的な人権専門の弁護士として、彼の立場は米国が42日間、30秒毎に爆撃している
最中の1991年のイラクへの訪問から、また12年の飢餓制裁を通して、さらに2003年の
彼の侵略反対を通して、イラクへの米国戦争の反対を15年に亘ってして来ました。そ
れはベトナム、ニカラグア、グレナダ、イラン、リビア、レバノン、およびパナマな
どの、米国が介入した戦争に、彼の主義に基いて反対しているのと一貫して同じで
す。
悪魔と化して立っているのは、米国の戦争とその宣伝機関です。
そのターゲットはイラクの主権
米帝国主義のエージェントは、インドネシアやチリからコンゴへ、地球の1つの角か
らもう片方までの、不正で残忍で独裁的な軍事政権を確立して、訓練して、資金を供
給して来たのです。
サダム・フセインに関してはは、彼が独裁者であったということではありません。
彼が、イラクの主権を明け渡すのを拒否したということです。彼は、1960年代から国
有化されたイラクの石油を、米国の会社に支配させるのを拒否したということです。
彼らの目から最も悪い犯罪は、彼が新大陸の秩序にお辞儀するのを拒否したというこ
とです。
戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で公判中であるべきは、ブッシュと、チェイニー
と、ラムズフェルドとブレアです。
イラクでの米国占領に反対するグローバルな運動は、米国の戦争のあらゆる局面に真
剣に反対する責任を熟考しなければなりませんーーー特にこの著作権侵害を合法化し
て、合法化しようとする偽物の法廷と演出された選挙を。
現在軍をアメリカに戻すということに暗黙に同意することは、再植民地化の全体の残
忍な過程を止めるということです。 これはイラクの資源を民営化して略奪した、米
国の法人の契約のキャンセルを意味します、そして、何百もの米軍基地と何千もの米
国チェックポイントを閉じることを、兵士の、「（レジスタンスを）捜し出して撲滅
してください」という任務を停止することを、何万人ものイラク人が拷問されて、辱
しめられる秘密の刑務所を閉じることを、そういうことを意味します。
そして、米国によって制作された不法な法廷を閉じることです。
★サラ・フランダースは国際行動センターの共同責任者です。 彼女は、イラクにつ
いての5冊の本を編集して、米国の爆撃と経済制裁に挑戦するために何回かイラクを
訪問したラムゼイ・クラーク率いる代表団をコーディネイトしました。
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