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「しんぶん赤旗」12月11日7面から引用。
【メキシコ市=松島良尚】ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの四カ国で構成する南部共同市場(メルコスル)第二十九回首脳会議が九日、ウルグアイの首都モンテビデオで行われ、ベネズエラの正式加盟を承認しました。
メルコスル域内の貿易は原則自由。域外に対しては85%の品目について共通関税を設定しています。ベネズエラは今後一年ほどの間に、加盟国間共通の関税政策や法的枠組みを受け入れる予定。
共同市場は南米全体の人口の七割、国内総生産(GDP)の九割近くを占めることになります。
ベネズエラのチャベス大統領は、「メルコスルは新時代の盾だ」と述べ、エリートや少数特権層による寡頭支配のためのものではないと強調。
政治的統合の重要性を指摘し、「メルコスルを貧困のない地域にしよう」と呼びかけました。
ブラジルのルラ大統領は、ベネズエラがアンデス共同体加盟国であることをふまえ、「(南米諸国共同体という)さらに大きな目標に向かって前進するため、メルコスルとアンデス共同体の統合が強まると確信している」と述べました。
首脳会議は、メルコスル議会の創設、パラグアイなど小国の社会基盤整備などに充当する共同墓金の具体化も確認。アルゼンチン、ブラジル、ベネズエラは、三国を結ぶ全長八千`bの天然ガスパイプラインの建設について、技術的、経済的な検討にとりかかることで合意しました。