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燃える雨7(戦争犯罪の中の戦争犯罪:白燐の煙の向こう側で起きたこと)
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/800.html
投稿者 片瀬テルミドール夏希 日時 2005 年 12 月 11 日 18:38:54: x0P0raHFBfKZU
 

(フットボールは未来の兵器である)

http://www.doblog.com/weblog/myblog/7844/2126719#2126719

http://www.doblog.com/weblog/myblog/7844/2126719#2126719

世界クラブ選手権に行く前に急いでエントリー。

白燐の対人使用の違法性をアメリカ軍が認識していたという資料が発見されている。

以下、関係箇所の大部分を訳してみた。

ちなみに、この記事はサーモバリック弾の使用についても告発しているのだが、論点がずれる可能性があるため、あえてそれに触れた後半部分は訳出しませんでした。

なお、本記事を取り上げたブログに以下のものもあります。


◇米軍 「白燐(リン)弾は化学兵器と認識」 モンビオット氏らが指摘
−机の上の空
http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/2005/11/post_cc4b.html

◇ペンタゴンが「白燐弾は化学兵器」とやはり認識していたことが判明!
−低気温のエクスタシー
http://alcyone.seesaa.net/article/9661507.html

※ちなみに、低気温のエクスタシーのもうひとつのエントリー
http://ch.kitaguni.tv/u/1023/%bb%fe%bb%f6%a1%f5%bc%d2%b2%f1%cc%e4%c2%ea/0000291871.html
には、白燐弾をイラク軍が使用していたことを化学兵器の使用として問題視していた国防省の文書の原文を掲載されています。
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□戦争犯罪の中の戦争犯罪が白燐の煙の背後に
Gurdiean by George Monbiot

http://www.guardian.co.uk/Columnists/Column/0,5673,1647998,00.html

メディアは白燐の問題について勘違いをしていたわけではなかった。
新しいニュースに入る前に、私はこのファルージャにおける問題について、事実関係を整理しておきたいと思う。
白燐が民間人に対して使用されたという明確な証拠はない。これは、イタリアのRAIによって、「ファルージャ、隠された虐殺」と題された番組によって主張されたものだ。

私自身も生物学の学位をもっており、心臓切開手術をするのと同じぐらいに、人の死の原因を判断する資格がある。そこでシェフィールド大学法病理学教授の Chris Milroy氏に映像を見てもらうように依頼したところ、「特に死体に燃えたような形跡は見られない」、死体が黒くなり皮膚がないのは「腐敗によるもの」と答えてくれた。これらの人々がどのように死んだのかは今のところまだわかっていないのである。この番組では映像とともに次のように説明している。『奇妙な負傷が見られる。あるものは骨まで焼け、あるものは皮膚が剥がれ落ちている・・・
顔は完全に溶けおちてしまい、体の一部分のようになってしまっている。服はおかしな具合に汚染されている。』これらの主張は、生物学の学位をもった人権擁護家達によってなされたという。


しかし、白燐がファルージャで兵士に対する兵器として配備された明確な証拠は存在する。
このコラムでは先週の火曜日、歩兵将校が武装勢力に対して威嚇目的で使われていたことを告白したことをレポートした。そして、ペンタゴンのスポークスマンは、BBCに「白燐は焼夷兵器として敵の戦闘員に使われた」と語ってもいる。ただし「それは化学兵器ではなく、非合法なものではない」とも注釈している。
このスポークスマンによる否定は、メディアのほとんどが受け入れた。タイムズ誌は、国連の条約では「民間人への使用は禁じられているが、兵士には禁じられていない」としている。しかし、この「民間人」という制限は、化学兵器条約には記載されていない。毒性の化学物質を兵器として使うことは、誰をターゲットにするとしても違法なのである。

ペンタゴンは、白燐は中毒させるというよりは、燃焼効果があり、これらはアメリカが批准していない焼夷兵器に関する条約で規制されているものである、と主張する。しかし、白燐には焼夷性と中毒性の2つの効果がある。白燐のガスは、目や肺の粘膜に作用する。化学兵器禁止機関のピーター・カイザー氏が先週BBCに語ったように、「もし・・・白燐の毒性物質、また腐食性物質が明確に兵器として使われるのであれば、もちろん禁止されるべきだ。なぜならば・・・人間や動物に対して使われる化学物質が毒性により死や疾病をもたらすものであれば、化学兵器としてみなされるべきだ。」

アメリカ軍は違法だと知っていながらこの兵器を使用している。
特派員David Traynier は、カンサス州フォートワース アメリカ指揮幕僚官校 US Command and General Staff College が発行した戦術書に、白燐の対人使用は陸戦法に反すると記述されていることを発見した。

また、昨晩、ブロガーであるGabriele Zamparini氏は、1991年4月に機密解除された国防省の書類から、「白燐化学物質 phosphorus chemicalの使用の可能性」と題されたものを発見している。
『クルド人の反乱に対する残酷な弾圧行為において、サダム・フセインに忠誠を誓うイラク軍は、白燐化学兵器 white phosphorus (WP) chemical weaponsをクルド反乱者とErbilの民衆に使い・・・イラクのDohuk県でも使っていた。白燐化学物質は、火砲とヘリコプターにより打ち込まれた・・・・これらの報告は、白燐化学兵器がすばやく拡散した可能性を示す・・・数十万人のクルド人がこの3つの地域から脱出した。』
ペンタゴンは間違いなく、白燐が違法な化学兵器として認識していたのである。

武装勢力は、もちろん他の兵器によって殺されたのかも知れない。他の火器とあわせて使われたから、このことはどうでもいい問題なのだろうか?それは問題なのである。第一次世界大戦の追悼礼拝において目が見えなくなった退役軍人のならんだ姿の写真を見たものは、国際法の重要性とそれがないがしろになってしまうことの危険性を知るはずである。

しかし我々は決して忘れてはならない。化学兵器の使用は、戦争犯罪の中でももっとも重い戦争犯罪であることを。イラク侵攻とファルージャへの攻撃はともに違法な侵略行為であることを。ファルージャを攻撃する前に、海兵隊は「戦闘可能な年齢」の男子を町から逃げることを許可しなかった。さらにたくさんの女性と子供がフィルージャに残っていたことを。ガーディアンの特派員は3万人から5万人の市民が残されていたと推定している。海兵隊はフィルージャの住民が戦闘員であるかのように扱った。彼らは町の建物という建物を廃塵にし、イラクの赤十字の救援を拒否し、国連の特派員によれば、『食料と水の剥奪を一般市民に対しても強要した』という。


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ちなみに、ガーディアン誌に掲載されたこの記事は、白燐弾の使用はぜんぜんOKよ!「人道兵器」だよ!と珍説wを主張してやまない某ブログ
http://obiekt.seesaa.net/category/909880.html
では、白燐弾の化学性が否定された記事として引用されていてワラタ。

以下に書く訳文の前半のみを取り上げて、「ほら見ろ!化学者が否定しているだろ?」と例によって揚足をとっているかのようなのだが、原文を読めない(読まない)厨を相手にするならはいざ知らずww

他にもこのブログ
http://obiekt.seesaa.net/category/909880.html
にはあまりにも「珍説」が多いので、後でまとめてそれを指摘するエントリー立てて見るとともに、この議論を通じて出てきた自分なりの考えなどをまとめてみようと思います。

では、世界クラブ選手権に急いで出動!

[ 更新日時:2005/12/11 17:16 ]
この記事のURL:
http://www.doblog.com/weblog/myblog/7844/2126719#2126719

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