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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%BC%BE
概要
手榴弾および砲弾の一種。アメリカ軍では白燐(White phosphorus)の頭文字を取って「WP」「Willie Pete(ウィリー・ピート)」と通称される。旧日本軍/陸上自衛隊では黄燐(発煙)弾、黄燐(発煙)手榴弾と呼ばれることが多い(黄燐は白燐の一種である)。
直接の目的は任意の場所に発煙をもたらす事にあり、
* 敵の視界を遮断する
* 航空支援及び砲撃支援の為に攻撃位置を指示する
* 有視界下の砲撃時の射撃観測
などの為に使用される。直接的かつ大規模な対人殺傷力を期待して使用される事は通常ありえない。 ただし、ビルや洞窟、トンネルに類する構造物に立てこもった敵を熱と煙で燻り出す、という目的に使用される事はある。日本国内では、米軍が沖縄戦において塹壕等に対して使用したことが知られる。
構造と人体への影響
白リンが湿った空気中で酸化され自然発火し五酸化二リン(十酸化四リン)となる現象を利用し煙を発生させる。白リンそのものは猛毒であり、また直撃もしくはごく至近に着弾した場合は焼夷効果を発生させる場合もあるが、対人攻撃の手段としては通常の榴弾、焼夷弾、ナパーム弾の方が遥かに効果が高いため、対人殺傷効果を期待して使用することはほとんどない。
外部リンク先[1]によれば、白リンそのものの毒性を利用することを目的として、粉末状にして散布できないか、という研究が第一次世界大戦当時になされたようだが、
* あっという間に自然発火・燃焼し五酸化二リンとなってしまう
* ガスではないので、すぐに地表に降下してしまう
などの点が問題となり断念された、との事である。
また、発生する煙の成分である五酸化二リン(十酸化四リン)はまったく無害ではないが、乾燥剤としてごく普通に使用されている物質であり、その毒性が人体にもたらす効果を期待して使用される事はない。これは陸上自衛隊(陸上自衛隊も発煙弾として白燐弾(黄リン弾)を装備している)でも演習での使用頻度が高く、また公開演習でしばしば観客席の近くで発煙弾を用いる事がある事からも明らかである。
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「白燐弾が化学兵器である」との報道について
近年、イラクにおいてアメリカ軍が使用している、白燐を使用した手榴弾、砲弾が非人道的な化学兵器であるとの報道がイタリアのテレビ局RAI、毎日新聞[2]などの一部マスコミよりなされたが、上記のように白燐弾は大量破壊兵器、化学兵器の定義には該当しない。また白燐を使用した発煙弾は第一次世界大戦から使用されている(説によっては更に遡る場合もある)兵器であり、その原理・構造は容易に調査が可能であることから、単なる誤解・調査不足であるとも考えにくい。 一部のブログ、多くのミニタリーマニアからは、反米・反戦のイデオロギーに基づくプロパカンダではないかと強く疑われている。
外部リンク
軍事板常見問題(白燐弾デマゴーグ関連)
http://mltr.e-city.tv/faq01h02.html
↑ 注:一連の白燐弾報道を反米・反戦プロパカンダと決め付けている。