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2005年12月2日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-02/2005120201_01_1.html
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陸上自衛隊の部隊が十―十一月に米陸軍第一軍団の基地フォート・ルイス(ワシントン州)で実施した市街戦訓練で、同軍団所属の海外“殴り込み”部隊=「ストライカー旅団」から、イラクでの戦闘の教訓や方法などを実地で学んでいたことが分かりました。
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訓練を行ったのは、陸自の教育・訓練機関である富士学校の「普通科教導連隊」。同連隊は、日本各地から富士学校に集められた隊員への訓練を援助する部隊です。
フォート・ルイスの機関紙(十一月十日号)は、今回の訓練で「日本の軍隊がイラクでの米軍の教訓から利益を得た」と報じ、米側から「第三歩兵連隊第二大隊」と「第二機甲連隊」の部隊が参加したことを明らかにしています。
前者の大隊は、世界のどこへでも九十六時間以内に展開し、戦闘を行う「ストライカー旅団」を構成する部隊の一つ。後者の連隊も現在、同旅団への再編を進めています。いずれもイラクに出撃し、多数の民間人を殺害している市街戦を繰り広げてきた部隊です。
訓練は十月十日から十一月十一日まで。「経験豊富な米軍からノウハウを吸収」(防衛庁)するとの目的で行われました。「教導連隊」の隊員約百八十人は、個々の戦闘技術などを磨く訓練を「第二機甲連隊」の部隊と実施。その後、「第三歩兵連隊第二大隊」の部隊と一緒に、市街地を模した施設を昼夜攻撃する訓練を行いました。
前出の機関紙は、「教導連隊」の隊員が「イラクでの米軍の経験を学ぶことで、市街戦のマニュアル(手引)作成の準備をした」と指摘。同連隊長が「日本に帰ってから、学んだ教訓や方法、技術を他の兵士や部隊と共有するため実地訓練を計画している」と語ったことを紹介しています。
在日米軍再編の日米合意(十月末)では、第一軍団司令部を改編し、「ストライカー旅団」を本格的に指揮する米陸軍新司令部と、陸自の海外派兵を指揮する新司令部をキャンプ座間(神奈川県)に置き、日米の海外出撃態勢を抜本的に強化しようとしています。今回の訓練はこうした動きの先取りでもあります。