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FCバルセロナと「パレスチナ・イスラエル合同チーム」の試合:客の入りは欧州地中海会議同様に不調
11月28日と29日にバルセロナで行われていた欧州地中海会議は、しょっぱなからアラブ諸国とEU側(イスラエルに後押しされた)が「テロ」「自決権を求める戦い」を巡って平行線の対立となり、それはあいまいにしたままで一応「テロ行為への非難」「テロ防止のための国際協力」をうたっただけの決議を残しただけで、最終的な共同宣言も出すことができずに閉幕しました。
(エル・パイス、11月29日付)
http://www.elpais.es/articulo/elpepiint/20051129elpepiint_2/Tes/La%20cumbre%20de%20Barcelona%20fija%20un%20c%26oacute%3Bdigo%20contra%20el%20terrorismo
Condena unánime del terrorismo(テロ非難で一致)
またこの会議では、特にフランスが強く希望している欧州地中海開発銀行の設立が提案され、次の5年間で「自由貿易地域」を形作っていくことで合意したのですが、欧州にとってはこちらの方が大切だったのかもしれません。ただし、こうなると「自由化」に伴う「合法的移民」の枠もまた増やさざるをえず、欧州としては痛し痒しでしょう。
そして昨夜(11月29日)には、バルセロナのカム・ノウ球技場(FCバルセロナの本拠地)で、FCバルセロナと「パレスチナ・イスラエル合同チーム」によるサッカーの試合がありました。
(エル・ペリオディコ、11月30日付)
http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=261722&idseccio_PK=14&h=
Paz en familia (内輪だけの平和)
試合結果は予定通り(でしょうが)バルサ(FCバルセロナ)が2対1で勝ちました。合同チーム側はアラブ系イスラエル人のAbas Suanがゴールを決めました。ただこれを伝えるエル・ペリオディコ紙のジュアン・ドメネク記者は、「観客がわずかに31820名」であり、平和に取って意義のある親善試合なのに、今年1月のアジア津波チャリティーの40700名よりも少ない、と失望の色を隠せない記事を書いています。(カム・ノウ球技場は10万人以上入ることができ、3万人ではやはりガラガラの雰囲気。)
これはこの記事の見出しである『内輪だけの平和』という表現にも現れているでしょう。ドメネクさん、そりゃ、今は無理だ。アンマンでアラブ人、パレスチナ人、中国人を殺しておいてイスラエル人だけを事前に逃がすようなシオニスト・イスラエルがあるうちは。