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□イラク抵抗勢力とイランに接触開始 米国の駐イラク大使が動く [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1514536/detail
イラク抵抗勢力とイランに接触開始 米国の駐イラク大使が動く
【アルジャジーラ特約28日】米国のザルメイ・カリルザド駐イラク大使は28日の記者会見で、米国政府はイラク国内の反体制分子の一部と接触すべく動くと同時に、フセイン前政権の崩壊以降、発生し続けている反乱を収拾するために、イランの支援を求めるために工作していることを明らかにした。
同大使は「われわれはに2グループ、すなわちザルカウィ・グループと、それと交渉のあるイスラム聖戦主義者と、フセイン政権の再来を望むサダム・フセイン派などのグループを別とすれば、いかなるグループにも手を差しのべるつもりである」と語った。
さらに同大使は「もし米国がうまく機能するイラク国家を希求するのであれば、スンニ派が政治プロセスに参加する機会を与えられねばならない」と付け加えた。
イラク国民和解戦線スポークスマンのスレイマン・アル=ジュマイリ氏はアルジャジーラに対し、「(米大使発言を)保証するもの、あるいはロードマップ(実現への予定表)があるとすれば、米国がこうしたグループの励ましになるようなことを提示することだろうが、それは政治的プロセスへの参加なのだるか、直接交渉なのだろうか。わが戦線は、純正な抵抗グループをイラクの政治プロセスの中に統合していくことを優先順位のトップに置いてきた。そのような抵抗グループの存在が認められることが当然ながら、絶対に必要なことだ」と語った。
カリルザド大使は同日、米ABC放送テレビで、イラクに隣接するイランと、抵抗運動との闘いの問題で話し合いをもつよう模索していると語った。同大使の発言は「私たちはイラク・イラン関係が敵対的であることを追い求めているのではない・・・私が考えているのは、非常に率直に話し合って、イランが新生イラクの内政に干渉しないように持っていくことだ」というもの。
米国務省のマコーミック報道官は、そのような接触が1979年のテヘラン米大使館人質事件の後、断絶した対イラン関係について何らかの結果をもたらすものではない、としている。同報道官は「大使が委任された権限は非常に限られており。、特にイラクとの関係で交渉することだ」と述べた。
カリルザド大使は、米軍が(イラク)撤退の諸局面に入った後、イラクの安全保障にイランが力を貸すよう外交的対話を開始することで、ブッシュ大統領から許しを得たと語った。
同大使は先に、米誌ニューズウィークとのインタビューで、「私がアフガニスタンでイランと直接、折衝したように、大統領からイラン人と折衝する権限を認められている。これから会合があるだろうが、それは始まりであり、調整でもある」と語っていた。
(注:カリルザド大使は2005年6月から駐イラク大使。アフガニスタンのパシュトン人の名家に生まれた。2003年に駐アフガニスタン米国大使を務めた)
28日付のイランの朝刊紙は、イラン当局者に対して、イラン政府と話し合いたいというカリルザド大使の提案を合理的であるとして、前向きに考慮すべきであると促した。
イランの国営通信社IRNAは、イランの英字日刊紙「イラン・ニューズ」の記事の引用として「米国は遂に(中東)地域における安定はイランなしには達成できないという認識に達したとみる向きもある」と報じた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2005年11月30日16時36分