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ファルージャ、2004年の包囲攻撃から1年 [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/464.html
投稿者 white 日時 2005 年 11 月 27 日 19:13:22: QYBiAyr6jr5Ac
 

□ファルージャ、2004年の包囲攻撃から1年 [イラク情勢ニュース]

 http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0001074;jsessionid=vb1qd7zh42

2005/11/27(日)

[飛耳長目録 today'snewslist]

 ☆ファルージャでは瓦礫のなかで暮らし続ける ダール・ジャマイル
 ★反響: 英首相府メモの報道 アルジャジーラ 11月23日

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☆★ファルージャでは瓦礫のなかで暮らし続ける
  LifeGoesOninFallujah'sRubble
  ダール・ジャマイルのイラク速報 11月23日
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DahrJamail'sIraqDispatches
http://dahrjamailiraq.com

InterPressService
DahrJamail

 サンフランシスコ、11月23日発(IPS)

 米軍の「幻想の激怒作戦OperationPhantomFury」によってファルージャ
で3万6000戸の民家、60ヶ所の学校、65ヶ所のモスクが損壊されてか
ら1年がすぎ、市内の住民は補償も受けられず、再建が遅れているうえに疾病
率が高いために苦しめられ続けている。

 ファルージャに本拠を置く人権と民主主義研究センター(SCHRD)は、
2004年10月から11月に展開された米軍の作戦期間中、市内で殺された
人々の数を4000〜6000人、その大部分が一般市民であると見積もって
いる。何千もの遺体を埋葬するために集団墓地が市の郊外に掘られた。

 ペンタゴン(米国防総省)は先週、空気に触れると急激に燃えあがる化学物
質である白リンをファルージャで「焼夷弾」として反政府ゲリラ相手に使用し
たことを認めた。ワシントンは一部の批判に対して、これが化学兵器であるこ
とを否定し、一般市民に対して使用されたことも否定した。

 作戦当時に米国の後押しで暫定首相だったイヤド・アラウィが約束した補償
金の支払いは、多くの市内住民に対しては具体化されることもなく、市民は毎
日の生活に飲料水もことかき電気も遮断されている。

 「人々はアラウィが約束した10億ドルのほぼ5分の1ほどを渡されただけ
だ」−−ファルージャ住民であり市の統治評議会スポークスマンであるモハマ
ド・タリク・アッ・デラジが話した。

 生物学者でSCHRDの共同代表でもあるデラジによると、イラクの現首相
ジャファリは、アメリカ大使館から圧力を受けたあと、戦闘期間中に家族を失
い財産を損壊されたファルージャ市民に第2、第3の補償金が支払われること
に合意した。

 「しかし今現在、彼(ジャファリ)は支払いを止めた」とデラジがIPSに
話した。「それで今では市民への支払いはなにもなく、私たちは苦しみを受け
続けているんだ」。

 ※訳註: IPS=InterPressService 
  このレポートの筆者ダール・ジャマイルはIPS特派員

 今月、米海兵隊の第8連隊戦闘団を指揮するデビッド・バーガー大佐が、報
陣に「(ファルージャ住民は)進展には目を向けず、参加して動く気もない。
彼らは多くの言葉と約束を聞いているが、なにかを作りだすことはない」と言
い放った。

 デラジは、補償金が支払われず再建に着手できないために、難民となって暮
らすファルージャ市民は35万人のうち15万人に達すると計算している。

 ファルージャ市内から届くレポートは、住民がますます状況に対して怒りを
つのらせていることを示している。

 バグダッドに住むフリー・ジャーナリストであるラナ・アイオービは、「最
近ファルージャに行ってきたが、復興を感じさせるものは見あたらなかった」
と指摘した。「なかには自宅を再建中の人々もいるが、それでも4月のファル
ージャ攻撃からずっと難民となっている人々を市外で見かける」。

 何度もファルージャに行ったことのあるアイオービは、以前は米軍から立入
り禁止区域とされていたシュハダ地区に、この4月やっと訪問することができ
たと話した。

 「ここはファルージャで最も貧しい地区なのに、そこが最もひどく破壊され
たところでもあった」と彼女はつけ加えた。「少なくとも95%は破壊されて
いたわね。」

  デラジもアイオービも2人とも、電力供給が不安定でほとんど毎日どこか
で戦闘が勃発していると話した。この11月16日になって、米軍は海兵隊員
がファルージャ近郊の小さな都市カルマで自動車爆弾によって殺されたことを
認めた。

 ファルージャ住民であるアブ・モハメドは電話インタビューのなかで、「多
数の学校が今でも破壊されるか米軍に占拠されるかしている」とIPS特派員
に語った。「子どもを外に出すのは恐ろしすぎて、私たちは子どもをテントの
なかの学校に行かせるか家から出ないようにしている」。

 5人の子どもを持つ30歳の父親であり大工でもあるアブ・モハメドは、汚
染された水道水を飲んだために病気になった住民は数え切れないと話した。冬
に入った今では、摂氏10度にまで下がる夜間の冷気と電気の欠如のために、
他の者も病気にかかっていた。

 デラジもうなづいて、「多くの新しい病気、特に子どもたちや攻撃期間中に
ファルージャ市内にとどまった人々にガン(癌)が発生している」と言った。
彼はIPS特派員に、「おそらく彼らは攻撃期間に市内で放射線を大量に浴び
て汚染されたのだろう。今や多くの医療問題を抱えることになってしまった」
と語った。

 市内の病院が十分な稼働態勢にないことと相まって今の事態が生じている。

 「いくつかの再建が病院で続いている」とデラジは補足したが、「しかし、
それはひじょうに遅いうえに政府が再建のための資金を自分たちのものにして
いる。」

 ファルージャに住む55歳の技師モハメド・ハデムは、市内の検問所で軍の
対応が厳しいことに憤懣(ふんまん)やるかたない様子だった。「特定の住民
に対しては、個人識別バッジを発行するために、まだ網膜スキャンと指紋採取
が何度も繰り返され、市内に入ろうとして待つ人々の列はウンザリするほど長
い」と彼は説明した。

 ハデムはファルージャ市内からの電話で、安全確保が大きな問題として残っ
ており、戦闘も「ほぼ毎日、何度も」発生しているとIPS特派員に話した。

 SCHRDを代表して話したデラジは、「アメリカ人はイラク人警察には自
力での再建を許さないんだ。彼らはファルージャ内に200人のイラク人警察
を認めただけで、これではまったく不十分だ」と語った。

 ファルージャで活動しているSCHRDおよび他のNGOによると、市内住
民が泣かされるのは米軍兵士につき従っているイラク軍の兵士だという。

 主としてスンニ派であるファルージャで、イラク軍の主力を構成しているの
はシーア派の民兵バドル旅団とクルド人民兵ペシュメルガのメンバーであり、
住民に対する屈辱的で残酷な対応がしょっちゅう報告されている。

 「今では多くのイラク兵がアメリカ人に付き添っていて、彼らはいつでも市
民を拘束したり銃撃したりするので、これが大きな問題になっているんだ」と
デラジは話した。「奴らはまるで西部劇映画のカウボーイ気取りだ」。


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☆★米世論調査: イラク情勢混迷で孤立主義の傾向が復活
  毎日新聞 11月26日
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http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20051126k0000e030042000c.html

 【ワシントン笠原敏彦】イラク情勢が混迷を続ける中、米世論に米国は他国
の問題に介入すべきではないとする孤立主義の傾向が復活していることが、こ
のほど発表された世論調査機関「ピュー・リサーチ・センター」などの調査結
果で明らかになった。他国の問題への介入を望まない人々は42%に上り、ベ
トナム戦争後、冷戦終結後に並ぶ高さになっている。

 調査は、同センターと有力シンクタンク「外交問題評議会」が数年ごとに実
施。今回は9〜10月に、一般市民約2000人と外交、軍事、メディア関係
者らオピニオンリーダー520人を対象に行われた。

 調査によると、全体の42%が「米国は国際社会で自らのことに専念し、他
国のことは他国に任せるべきだ」と回答した。イラク戦争開戦(03年3月)
前の02年の30%から大幅に上昇し、ベトナム戦争終結後の76年と、冷戦
崩壊により「平和の配当」への期待が高まった95年に記録した41%を超え
る結果になった。

 報告書はこうした結果について、イラク戦争が国際情勢を不透明にし、「国
民の間に孤立主義の復活をもたらしている」と説明している。

 また、米国の国際社会でのイメージについては、66%が米国は過去に比べ
て尊敬されなくなっていると答えており、報告書はこれもイラク戦争の影響と
指摘している。


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