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伊 徴兵制撤廃後’入隊志望’ブーム、南部で最高記録(レップブリカ紙)
by Simone Ceriotti 05年11月22日
徴兵義務はもう存在しない。しかし兵舎に留まるために窓口に並ぶ青年が
増えている。 05年(徴兵義務が撤廃された年)に12ヶ月の’意思残留’を
求める入隊志願は窓口の予想を超えた。 空軍680のポストに1万2千の志願、
陸軍2万3千の募集に7万6千、数は控えめながら海軍にも募集を超えた志願が
集まり、人気傾向が確認された形だ。 予測はされたが、おそらくここまで
明確ではなかっただろう。新兵の70%は南部と島部出身。(↓kame注)
軍隊に最も忠誠を示した州はプーリアで、志願者全体の約1/3を占める
(海軍では50%以上)。 割合の高さはカンパーニア、シチリアと続き、
最も低いのがラツィオ州(kame注:州都ローマ)、他州も付随的な数字に
留まった。 イタリア軍が公表した数字、北部・中部・南部の志願数が
さらに明瞭に語る。 65%が南部、21%が北部、9.5%が南部、また
サッサリ旅団の強固な砦であるサルディニア島だけで4.5%に達した。
空軍に最も愛着を抱く地域は、志願数の10%を占めるナポリだった。
また、男性志願者年齢の頂点は20-21歳(女性は17-38歳)。 1年間奉仕の
月給は800ユーロ(kame注:約112,000円)伍長に昇進すると900ユーロになる。
職探しが簡単ではない上記州においては、十分考慮に値する金額だ。
若者の大部分が長期を希望しており、イタリア軍は12ヶ月の期限後に、4年の
延長もしくは他の警察軍への入隊選抜試験の可能性を提供している。新組織
制度では、駐留への主たる道は(おそらく将来的には唯一の)警察・カラビニ
エーリ・経済警察・消防・森林警備隊に置かれている。
募集要項で唯一問われる資格は中学校の成績で、(選抜試験で成績が同点の
場合などで)ここで優先判断がなされる。 高校卒業資格を有する4人の
’志願者’のうち3人が次の選抜に進めるが、1年の義務期間から始める学位
取得者で次の選抜に進めるのは(海軍の場合)10人に4人。 大多数の志願が
20代(20-22歳が50%を占める)であるにも関わらず、女性志願者の年齢幅は広く、
空軍は35歳以上の女性からの志願も受け取った。若い男性と等しく門戸が
開かれているが極少数派だ。
最後に女性兵士。 機会均等をあちらに置いて、軍のキャリアは男性の占有物と
考えている者がいたらそれは間違いだ。 増加が続く今年の(志願数における)
”女性の比率”は、陸軍で10%、空軍で13%、総志願数は約9千だった。
少数派には違いないが、量感は増えている。
・・・・
コーザ・ノストラの問題を抱える南部の状況
最新のISTAT(統計局)調査では、イタリア南部の4家族に1家族が、平均家族収入の
1/2を下回る貧困層に位置づけられており、南北格差はじわじわと広まっているそうです。
また南部と北部の失業率を日本外務省HPから引用すると
>また、北部の失業率約7%に比し、南部の失業率は20%近い水準にあり、
>南部の発展は依然として経済社会政策の重要課題。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/italy/keizai.html
この記事に出てくるナポリ出身の若い3人は、大家族を背負っているか
病気の家族を抱えていたりして、危険地に志願したのかなと想像して
います。
バルカンに死す(BellaCiao)〜伊帰還兵の病死続く
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/189.html
投稿者 kamenoko 日時 2005 年 11 月 15 日