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メディアを創る
五百旗頭真・神戸大学教授が見た沖縄 天木 2005/11/22
五百旗頭真(いおきべ・まこと)神戸大学教授が見た沖縄
朝日新聞の小型ジェット機に乗って、神戸大学の政治学者である五百旗頭教授が沖縄の上空を飛んだという。空から視察をした後、沖縄のメディアや防衛施設局関係者と懇談した。その一方で沖縄住民と会って話すことはしていない。
その五百旗頭教授が11月22日の朝日新聞紙上で次のような取材報告を書いている。それを読んで憤りを覚えざるを得なかった。オブラートに包まれたもっともらしい表現の下に透けて見えるのは、「普天間基地の移転は絶対命令だ。日本政府がここまで苦労しているのだから沖縄住民も少しは協力的な態度を示したらどうか。日米同盟を堅持するという国益を沖縄住民も尊重しなければならない。今度の合意は米国も譲歩して出来たのだから・・・」という、沖縄住民への恫喝である。沖縄振興のためにアメをしゃぶらせているではないかという沖縄住民蔑視の姿である。
日本政府の言いたいことを、学者がメディアを使って代弁する。御用学者の面目躍如である。それにしても御用学者に取材協力までして政府の代弁をさせる朝日新聞は、どうしたというのか。皆さんは次の文章をどう思って読まれるであろう。
「・・・ジュゴンの藻場でもある南のサンゴ礁の海、背後の深い青をたたえる大浦湾、その美しさを見て、基地が海に押し出すことに痛みを感じないではない。しかし、従来の沖合いや浅瀬の案に対して環境への被害の少ない移設案と見えた・・・嘉手納の巨大軍事基地を経て、普天間が現れる。この辺りから那覇まで、空から見れば切れ目のない一つの大都市である。密集した大都市の真ん中の大地に飛行場をかかえるかたちになっている。なるほど、ひとたび事故が起これば大変だと言われ続け、そして昨年8月にヘリコプター墜落事故が実際に起こった。これは人間の生存への脅威であり、辺野古岬周辺の環境に一定の影響があるという問題とは質が違う。基地移転を進める他はないだろう・・・この度の移転案を地元の人がそこまで激しく見ているのかと衝撃を受けた・・・危険な普天間飛行場がなくなり返還されること、7千人の兵とともに司令部がグアムに退きかなり実質的な海兵隊削減となること、日本政府が沖縄の人々への大きな負担と安全保障への貢献を認識して沖縄振興策に財政難の中で力を注いできたこと、それらを評価して移設を受け入れる心理的準備は沖縄社会にはまだ存在しないようである・・・稲嶺知事がもし歓迎するとでも発言しようものなら、来年の選挙で保守は惨敗確実となる、そういう沖縄の風土らしい。
平凡ではあるが、一方で日本政府が基地のみに依存しない沖縄の発展を後押しすること、他方で沖縄社会が思いつめることを卒業し、巨大な安全保障の負担を受けとめつつ独自の振興を図る心境を築くこと、それを私は期待したい。
このたび、米国側も沖縄の負担軽減に柔軟に協力した。日米関係を破綻させてよい安全保障環境にないことを理解すべきであろう・・・」
米国軍の即時撤退をあらためて求める
このような記事を、我々はこの2年半の間に何度読んできたというのか。一切のコメントは不要だ。必要なのはイラクからの米軍の即時撤兵を叫び続けることだけだ。
「カイロ21日共同」
イラク中部バクバ近郊で21日、米軍部隊がイラク市民の車を銃撃、子供三人を含む五人が死亡、二人が負傷した。米軍は誤射を認めた。被害者の証言によると、後方から来た米軍車両をやり過ごそうと、イラク人家族の車が道路脇に寄ったとろこ、米軍が銃撃した。
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