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朝日新聞からhttp://www.asahi.com/international/update/1119/011.htmlより引用
「式場は目標ではなかった」ザルカウィ幹部、誤り認める
2005年11月19日20時32分
イラク・アルカイダ機構のザルカウィ幹部は19日、ウェブサイトで肉声の声明を出し、アンマンで9日起きた自爆テロについて「結婚式場が攻撃目標ではなかった」と釈明した。攻撃の誤りを一部認めるかのような発言で、極めて異例だ。ヨルダンではこの事件を機に、同国出身のザルカウィ幹部への反発が強まっている。
声明によると、ホテルを狙ったのは「異教徒のスパイが会合をしていたため」だと弁明。攻撃目標はホテルの他の部屋だったが、爆発の影響で結婚式参加者が犠牲になった、と釈明。「死んだイスラム教徒に神の慈悲を」と述べた。
一方で、ヨルダンでのテロ自体は正当化。今後の続行を表明し、停止の条件として「米国とイスラエルの大使館閉鎖」「大使や外交官のバグダッド撤収」などを挙げた。ヨルダン人に「空港や軍事施設、ホテルに近づくな」とも警告した。
同幹部が異例の対応をした背景には、地元での反発の強まりがある。これまでは、ヨルダンの一部で同幹部が反米闘争の英雄とみなされることが少なくなかった。
「ザルカウィは英雄だった。しかし、もはや親族とすら認められない。最後に会ったのは98年だが、二度と会いたくない」
アンマン北東の都市ザルカで、ザルカウィ幹部のいとこだという運転手のユーセフ氏(26)は吐き捨てた。町は同幹部の出身地。多くの親族が住む。
一族は彼の活動を「占領軍からイラクを解放する戦い」と信じていたという。「日本人の斬首などやりすぎと思うことはあったが、大義を疑ったことはなかった」という。
しかし、今回のテロで、犠牲者の大半はヨルダン国民。親族らは裏切られた形となった。
ザルカウィ幹部の今回の声明は、こうした声を強く意識したとみられる。
テロを実行した容疑者らがイラク人だったことから、アンマンでは在留イラク人への反感も噴出している。アンマンとイラクの間を往復する長距離タクシーの運転手(24)によると、アンマンなど3カ所でイラク車への投石があり、ガラスが割れた。イラク人運転手らはアンマンで嫌がらせを受けるのを避けて、駐車場で寝泊まりしているという。
拡大する反イラク感情を警戒し、ヨルダンのアブドラ国王は12日「在留イラク人は第二の故郷で暮らす兄弟だ。テロリストの狙いは両国民の分裂だ」と呼びかけていた。