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(回答先: Re: CIAとモサドの南米「対テロ戦争」(『劇団‘与太’南米公演』)計画実行間近か? 投稿者 たかす 日時 2005 年 11 月 18 日 16:10:13)
中南米におけるラルーシュに対するデタラメ中傷記事の例です
たかすさん、毎度どうも。おひさしぶりです。
もちろん中南米の左翼的人士のすべてがそうだ、というのではないのですが、その発言の中には、明らかにデタラメとしか言いようの無いものが多くあります。私は別にラルーシュの主張自体を真に受けているわけでもないのですが、どっちの話の方がより信用できるのか、ということになると、もう明らかです。
スペイン語の資料が多いため、ちょっとご紹介のしにくい面もあるのですが。
例えば2004年8月5日のレッ・ボルテールに寄せられたベネズエラの左翼ジャーナリスト、ERNESTO J. NAVARROの記事では(スペイン語)
http://www.redvoltaire.net/article1711.html
オプス・デイ主義のベネズエラ極右組織TFPとラルーシュはつながっており、チャベス政権つぶしの策動はおろかローマ教皇の暗殺まで計画していた、ということになっています。これはもうムチャクチャというか、お笑い種にしかならないレベル、としかいいようが無いのですが。
ラルーシュ自身のこれに対する反論(というか、軽くいなした、といった感じ)が次の記事に載っています。(英語)
http://www.larouchepub.com/pr/2004/040619vz_slander.html
とにかく議論の対象になるものではないですね。
英語の記事でも次のようなものがあります。
http://debs.pinko.net/pipermail/socialistsunmoderated/2004-March/000955.html
http://www.publiceye.org/rightwoo/rwooz9-22.html
これらにもやはり、ラルーシュが反チャベスの代表選手のように描かれており、彼とその運動が、キッシンジャーとそのネオ・リベラル経済による中南米の経済破壊を告発し敵対してきた点は、一切無視されています。もちろんチャベスつぶしを狙ったのはネオ・リベラル経済の推進側のほうであり、これらの記事は「カラスは白い」と大合唱しているようなものです。
またアルゼンチンの急進左翼サイトArgenpressも全く同様の論調で、アンチ・セミティストである彼が統一教会、CIAと手を組んで中南米を破壊しようとたくらんでいる、と口を極めて非難しています。(スペイン語)
http://www.argenpress.info/nota.asp?num=000855
これらの記事の特徴は、ラルーシュをネオ・ファシスト、アンチ・セミティスト、極右といった表現で非難していることで、これはおそらくADLあたりの流したデマを信じ込んでいるか、あるいは中南米の左翼ジャーナリストがシオニストに完全に操られているか、という証拠でしょう。ラルーシュは欧州とイスラエル、米国をつなぐシナルキズム(ファシズムが一段と進んだ世界的な展開)について長年警告を発しています。
ADLのラルーシュに対する攻撃は、たとえばパルメの暗殺にからんでADLが彼を「犯人」の濡れ衣をかぶせて、デタラメとしか言いようの無いキャンペーンをはっています。(これは日本語です。)
http://rerundata.hypermart.net/adl/adl11.htm
後でそれが事実無根だと分かっても、そのときに政治的な効果をあけることができたらそれでよいわけで、事実かどうか、などこの連中には何の価値も無いわけです。そして中南米の左翼人士は、その言いなりになって「カラスは白い」と大声を上げている、としか考えられないのです。
もちろん、そうでない人らも多くいるはずで、たとえば次の投稿にあるレベリオン誌に寄せられたEdgar González Ruizの記事では、ラルーシュの運動がベネズエラの大富豪シスネロス家を通した麻薬密輸(当然CIAとブッシュ家などもからむ)の実体を暴いていることを正当に評価しています。
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/102.html
ブッシュ・ファミリー、ベネズエラでの「いかがわしい商売」の経歴(レベリオン誌)
要するに、彼らは邪魔になる者に対しては筋もヘッタクレもないのですね。彼らによるキャンペーンの張り方の特徴なのですが、とにかくありとあらゆるデタラメを、強烈な表現と脅迫的な口調で何度もくりかえす、要は「嘘は大きいほど信用される」「何度も繰り返せば本当になる」ということです。上に挙げたような実例から、それが非常によくわかります。
ではまた。