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11月18日−メディアを創る
これがイスラエルの現実である
11月17日の東京新聞の小さな記事に私の目が釘付けになった。「パレスチナ少女に連射、イスラエル兵無罪」という見出しで始まるその記事を読んで、私に深い悲しみと怒りを覚えずにはいられなかった。
あれからもう1年がたったのだ。昨年10月パレスチナの自治区ガザで歩行中の少女が、検問所でイスラエル兵に射殺される事件が起こった。イスラエルではよくあることかもしれない。しかし衝撃的なことはその後に起こった。瀕死の少女の顔や体に、そのイスラエル兵は十数発の銃弾を連射したのだ。何の抵抗も出来ない瀕死の少女の体に、機関銃を連射する仕業は、人間が出来ることではない。イスラエルとパレスチナの関係はここまで異常な状況になっているのだ。
そのイスラエル兵に、イスラエルの軍法会議は15日、無罪を言い渡したという。
少女の父親は「イスラエルに公平な裁きは期待できない」と話した。
パレスチナ自治政府は「判決はイスラエル占領軍の冷血な殺人を奨励するだけだ」という声明を出した。
しかしそれらの声は国際政治の暴力の前にかき消されるだけだ。国際社会はせきとして何も語らない。不正義がまかり通っている。これほど悲しいことがあろうか。
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