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結束確認、米軍再編を評価 日米首脳会談
http://www.asahi.com/politics/update/1116/005.html
2005年11月16日12時30分
日米首脳会談に臨む小泉首相(右)とブッシュ米大統領=16日午前10時すぎ、京都迎賓館で
小泉首相は16日午前、来日中のブッシュ米大統領と京都迎賓館で会談した。首相は「世界の中の日米同盟」を強調し、中韓などアジア諸国との外交を進めるうえでも日米同盟が強固であることが重要だと指摘した。両首脳は、在日米軍の変革・再編やイラクへの自衛隊派遣、牛海綿状脳症(BSE)にからむ米国産牛肉の輸入再開問題、鳥インフルエンザ対策など幅広く意見を交わし、両国の協力を確認した。
会談は1時間25分にわたり、首相は終了後の共同記者会見で「『世界の中の日米同盟』という視点から大統領と話した。日米関係が良ければ良いほど、中国、韓国、アジア諸国をはじめ世界各国と良好な関係を築ける。これが基本的な私の考え方だ」と述べ、アジア外交の面でも日米同盟の重要性を強調。「日米関係をほどほどにしてマイナスが出たら他の国との友好関係の強化によって補ったら良いとの考えが日本にあるが、私はそういう考えは全く取っていない」と語った。
大統領も「中国に私が言いたいのは、自由な社会こそ、その国にとって良い。指導部は自分たちの社会に自由を与えることを恐れてはいけない」と応じた。
また大統領は、自民党が圧勝した総選挙について「民主主義の強さを確認するものだった」と評価。12月14日に期限を迎えるイラクへの自衛隊派遣については「私の決断ではなく、皆さんの決断だから、最善の決断をしてほしい」と語った。北朝鮮の拉致問題については「我々も懸念を共有している」と述べた。
米軍再編については、首相が「平和と安全という恩恵を受けるためには、しかるべき代価を払わないといけない」と語り、来年3月の最終報告に向けて、地元の説得に全力を尽くす考えを示した。
米牛肉の輸入再開問題では、食品安全委員会が答申原案をまとめ、国民からの意見(パブリックコメント)募集の段階まで進んでいることを首相から説明。正式な答申が出れば政府として輸入再開に向けた措置を取る姿勢を示した。大統領も記者会見で「日本は米の牛肉は安全との判定を出してくれた」と語り、歓迎する姿勢を示した。
米国が日米同盟を重要視する最大の要因である中国については、中国が建設的なパートナーとなるよう日米で連携して対応することを確認。首相は中国の経済発展を歓迎しながらも、軍事費の増大など不透明な要素を指摘した可能性もある。