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NHKスペシャル「兵士たちの帰還」イラク駐留アメリカ州兵部隊 米軍は勝つためにイラクへ侵攻したがベトナムの二の舞になった
http://www.asyura2.com/0510/war76/msg/131.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 11 月 14 日 16:22:45: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu106.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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NHKスペシャル「兵士たちの帰還」イラク駐留アメリカ州兵部隊
米軍は勝つためにイラクへ侵攻したがベトナムの二の舞になった

2005年11月14日

◆神のお告げでイラクに侵攻=ブッシュ大統領語る 10月7日
http://news.goo.ne.jp/news/jiji/kokusai/20051007/051006214432.qzuc6ycq.html

【ロンドン6日】英BBCテレビは中東和平をテーマに今月3回に分けて放送するドキュメンタリー番組で、ジョージ・ブッシュ米大統領が「アフガニスタンとイラクへの侵攻は神から命じられた」と語った事実を公表する。ブッシュ氏は2003年6月にエジプトのシャルムエルシェイクでパレスチナ自治政府のアッバス首相(現議長)とシャース外相(現情報相)と会談した際ににそのように語ったという。(写真は記者団の遠くからの質問に耳を澄ますブッシュ氏)

シャース氏によれば、ブッシュ大統領は「私は神に与えられた使命によって行動している。神は『ジョージよ、アフガンのテロリストと戦え』と命じた。そのようにすると、神は今度は『ジョージよ、イラクの圧制に終止符を打て』と命じた。私はそのようにした」と語った。ブッシュ氏は、パレスチナ国家の創設も神から命じられたことを明らかにしたという。

BBCは、ブッシュ氏の神のお告げ発言についてホワイトハウスに問い合わせたが、私的な会話には論評できないと断られたと述べている。BBCの番組は今月10日、17日および24日に放映される。〔AFP=時事〕


◆イラク戦争で敗北するアメリカ 10月21日 堀田佳男
http://www.yoshiohotta.com/

いつの世でも「この人はスゴイ」と言わざるを得ない人がいる。これまでも何人となくお会いしてきたが、昨晩、テレビを観ていて「ンー、参りました」と思わず口から出てしまった人がいた。

 PBSという公共放送の番組「チャーリー・ローズ・ショー」に出演したゲストだった。チャーリー・ローズは思慮が深く、「テレビ力」ともいえるスタジオでの判断力にすぐれたジャーナリストで、1991年以来インタビュー番組を続けている。スタジオのセットはカビが生えそうなくらい地味だが、内容はイマを鋭敏に切りとって観る者に挑戦状をたたきつけるような勢いがある。

 彼と丸テーブルをはさんで座っていたのはジョージ・パッカーというジャーナリストだった。新刊『刺客ゲート:イラクでのアメリカ(仮訳)』の著者である。2003年以来、イラクに4回も足を運んで丹念に取材している彼は「現場ありき」という基本を踏まえている。いくら米軍と行動を共にしていても、イラクに行けばつねに死と隣り合わせであり、その気力にまず感服した。冒険主義と言われることもあろうが、わたしには今イラクの現場を踏むだけの勇気はない。

 イラク戦争が始まって以来、イラクについての原稿は何本も書いてきたが、現場を踏んでいない歯がゆさは否めない。手で触れていないものを「触れたように」しか書けないからだ。ワシントンで政府関係者に取材し、その角度から記事を書くことがここでの役割だが、戦争が行われている現場で取材しないと言葉の重みはおのずとちがう。

 このコラムにしろ他の媒体の原稿にしろ、わたしは一次情報を基本にしている。もちろんインターネットの情報も使うが、ジャーナリストという代名詞を掲げている以上、一次情報にあたることを心がけている。だから今でもインターネットだけの情報でものを書く「インターネット小僧」は単なる小僧でしかないと思っている。そういう意味でパッカーは本物のジャーナリストである。イラクだけでなく、ワシントンでも政府の重鎮から「何が起きているのか」を探っている。

 03年春にフセインが政権の座を追われてから2年半の歳月がたち、政治学者や歴史学者の考証がそろそろ出始めてもいい頃だが、イラクはいまだに戦火のなかにあり、12月の国民議会選挙のゆくえも不透明なため、今後の展開を明示できる人は少ない。そんな時にパッカーは切れ味のいいナイフでスッとスイカを切るように現れた。

 まず、戦争に突入する直前、当時、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)にいたコンドリーザ・ライスとブッシュが、イラク侵攻の結果として国家再建の役割を担わざるを得ない状況をじゅうぶんに承知していた事実を挙げた。国防長官のラムズフェルドは「イラク国民を(フセインの圧制から)解放してやったんだからそれで充分だろう。国家再建は知らない」と発言したという。ネオコンのなかでは意外にも、国防副長官だったウォルフォウィッツ(現、世界銀行総裁)が最も良心をそなえた人物だった。

 さらにブッシュとライスはイラク解放後、ホワイトハウスが国家再建を策定するだけの労力と時間がないので、ワシントンにあるいくつものシンクタンクにその役割を任せた。そのなかでもネオコンの雄、リチャード・パールがいるアメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)にウェイトを置いた。 これはよく知られたことである。

 しかしイラク侵攻直前、AEIはブッシュ政権に対してイラク国家再建はアメリカにとって得策ではないという回答を告げた。ライスはそれを理解したが、政権内の政治的かけ引きに負けて先制攻撃をしかけざるを得なかった、とパッカーは語る。

 ただ、問題はこれからである。ローズが「この戦争は価値があったのか」と静かに訊くと、「アメリカにとって価値はなかった」と迷わずにいった。さらにパッカーは「米軍がイラクに留まることはよくないし、撤退もよくない。イラク新政府に政治的方向性を指示することもよくない」と、アメリカにとって今のイラクは八方ふさがりであると述べた。

 そこで番組は終わったが、これはアメリカの敗北を意味する。パッカーの洞察とは関係なく、イラクでのテロ活動は今度もなくならないし、フセインを追い出したはいいが、アメリカはベトナム戦争同様、長期戦に負けるのである。

 アメリカは来年イラクから撤退すべきである。


(私のコメント)
日本のマスコミではめっきりイラク戦争報道が少なくなりましたが、昨日の晩にNHKでイラク戦争帰還兵の特番を放送していた。イラク戦争についてほとんど報道されないのは日本のマスコミの記者がほとんどイラクにいないからですが、いてもバグダッドのホテルから外に出られない状況だ。イラク大使館も連絡員が数名いる程度で入国すらままならない。

いまやイラクはテロリストのメッカとなって、外国人が街を行くことは非常に危険であり、何人もの外国人がテロ集団に拉致誘拐されて殺されている。だから街を取材するにも米軍とともに行動しなければならないから、日本人スタッフでは出来ず、NHKの特番も外国人スタッフが取材したものを放送するしかない。

イラクの状況が今どのようになっているかは、米軍兵士から見ればまさに戦場であり、何処から狙撃されて殺されるか分からない状況だ。もちろん索敵活動も行っていますが、ゲリラは民衆の中に入り込んで姿を見せない。たとえイラク政府軍や警察が整備されても状況はさほど変わらないだろう。

アメリカはイラクに侵攻する前は解放軍としてイラクの民衆から歓迎されると思っていたらしいが、アメリカ政府の首脳たちはなんとおめでたい人たちなのだろう。そんなことはCIAのエージェントに聞けばすぐに分かることですが、欲に目が眩んでイラクに侵攻してしまった。ブッシュ自身は「神のお告げ」でイラク開放の夢想を追い求めた。

アメリカの州兵部隊は自然災害のときなどに出動する部隊であり、まさかイラクへ派遣されるとは誰も思ってもおらず、中年の兵士も多く家族を抱えた兵士が多い。だから重傷を負って働けなくなると家族の生活が大変なことになる。アーカンソーの州兵部隊も三十数名が死亡して五百名ほどが負傷した。アメリカ軍全体でも二千名が亡くなったから二、三万人もの負傷兵を出している計算になる。

負傷した兵士はドイツの米軍基地で治療を受けますが、二千名の戦死者は即死の兵士であり重傷を負ってなくなった兵士を入れれば三千名は越すかもしれない。ドキュメントの様子からもゲリラの抵抗は緩まってはおらず、戦死者は着実に増え続けている。パトロールや索敵活動も行なってはいるが、敵は絶えず見えないところから打ってくる。

ドキュメントの中でも帰還する直前に敵に討たれて戦死した兵士がいた。イラクでは米軍兵士はテロリストの格好の標的であり、イラクはアフガニスタン以上のテロリストの実戦訓練基地になっている。それが長期化すればするほどアメリカの経済的心理的な負担は大きくなり、ベトナム戦争の後遺症のような悪影響をもたらす。

これからこの様な州兵部隊が続々と帰還してきて、ブッシュの言うイラクの開放作戦はとんでもないまやかしである事が知れ渡るだろう。アメリカ国民の戦争を煽ったマスコミへの不信感が強まってFOXテレビなどの責任も問われるだろう。マスコミ報道よりも口コミで広がったイラク戦争の実態は正確だから、これ以上マスコミは戦争を煽っても逆効果でしかない。


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