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2005年12月25日(日)「しんぶん赤旗」
EU逮捕状
CIA22人に発行
「無断で拉致」と伊当局
【パリ=浅田信幸】イタリアからの報道によるとミラノの裁判所は二十三日、同国でテロ容疑者のエジプト人を拉致した疑いで、米中央情報局(CIA)要員二十二人に欧州連合(EU)共通逮捕状を発行したことを明らかにしました。これによりEU二十五カ国での逮捕が可能になります。
CIA要員は二〇〇三年二月、ミラノ市内で宗教指導者ハッサン・ムスタファ・オサマ・ナスル師を拉致し、伊北東部アビアノ米軍基地からエジプトに連行した疑い。師は現在もエジプトで拘禁されており、拷問を受けたと主張しています。
ナスル師は拉致される前からテロ容疑で伊司法当局の捜査対象となっており、伊政府は拉致について事前に通知を受けていなかったと主張。米国に「主権を尊重」するよう求めた経緯がありました。
二十二人に対しては、すでに伊国内で逮捕状が出されています。
CIAが国際法と各国の主権を踏みにじって欧州でテロ容疑者を拉致、移送、収容し、拷問を加えたとの疑惑については、今月初めにライス米国務長官が訪欧したさい、欧州各国の政府レベルでは米側の説明を了解していました。
しかし、人権向上などを課題とする欧州会議(四十七カ国が加盟)が十一月から調査を進めています。EUの欧州議会も今月十五日、臨時調査委員会を一月に設置することを決定。同盟関係や政府間の了解による不法行為の見逃しを許さない動きが進んでいます。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-12-25/2005122507_01_3.html