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陸自・中央即応集団
7億円司令部使い捨て
米軍再編の中間報告で神奈川県のキャンプ座間に設置するとされた陸上自衛隊の「中央即応集団司令部」が、予算上の問題から東京と埼玉にまたがる朝霞駐屯地で発足することが分かった。防衛庁は同司令部庁舎を朝霞に七億円以上を投じて建設する一方で、来年三月の米軍再編最終報告を受けてキャンプ座間にも司令部庁舎を建設する。このため朝霞の庁舎はわずか二、三年で“使い捨て”されることになる。
災害派遣や国際活動の中核となる中央即応集団は二〇〇七年三月に発足する。防衛庁は発足に合わせて、朝霞駐屯地に鉄筋四階建て三千八百平方メートルの司令部庁舎建設費七億五千万円を本年度予算に計上した。
既に設計は終わり、測量も始まっていたが、十月二十九日に日米合意した米軍再編中間報告では日米連携を理由に中央即応集団をキャンプ座間に設置することが明記された。
防衛庁は、最終報告が閣議決定されれば、座間に司令部庁舎の建設費を計上する。
朝霞に建設する庁舎は中央即応集団の座間移転後、別の部隊が利用できるよう間仕切りを減らし、建設費を千五百万円だけ減額して予定通り、埼玉県新座市側の敷地に建設する。朝霞庁舎は座間庁舎が完成するまでの“つなぎ”となる。
防衛庁は朝霞に司令部庁舎を建設する理由を、(1)中間報告は閣議決定を経ておらず、現状では朝霞に建設する計画が生きている(2)朝霞駐屯地の庁舎不足から司令部三百人が入る余裕がない(3)建物がないことを理由に防衛計画大綱の目玉である中央即応集団の発足を遅らせることはできない−としており、財務省も了承したという。
防衛庁は米軍移転に反対する自治体には「中間報告とはいえ、骨格は変えられない」と説明している。だが、変更がないはずの中央即応集団の座間設置を“未定”扱いして、建物を二棟建設する感覚に対し、税金の無駄遣いとの批判も出てきそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051225/mng_____sei_____001.shtml