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以下引用
10月下旬某日、ロンドンにおいて独立派チェチェン共和国の在外活動を統括して
いるアフメド・ザカーエフ副首相が、「チェチェンウォッチ」の依頼によるショ
ート・インタビューに応じた。
Q 最近の情勢を端的に語って欲しい。
AZ チェチェン抵抗運動は、かつてなく強力なものになっている。北コーカサス
諸民族の共和国は、チェチニアとは異なって、いったんはロシア連邦に残留する
道を選んだのに、プーチン政権の残酷な北カフカス政策によって、どの諸民族
も、もはやチェチェン人と共に戦うより他に、自らが生き残る道はないのだと考
え始めた。また大部分のチェチェン人は、400年の抵抗の間に、ロシアが幾度とな
く血なまぐさい過ちを以前の支配者のせいにしては時間稼ぎをし、再び侵略を再
開するという繰り返しを目の当たりにして、独立を果たして、ロシアと縁を切る
以外に、民族が生き残る道はありえ無いことを確信するようになった。たとえプ
ーチン政権が倒れたとしても、独立への決意は決して揺らぐことはありえない。
いまや、チェチェン軍を中心に、北コーカサス各地の民族の戦士達で構成される
コーカサス戦線の各地の戦区が西はアディゲアから東はダゲスタンに至るまで、
北コーカサス全域に確立された。今回のナリチク強襲作戦の中心になったのは、
カバルディノ・バルカリア戦区の戦士達だ。非常に武器が不足している中で決行
された作戦であったが、200数十名の戦士が参加した。これは、カバルディノ・
バルカリアでは、それ以上の自動小銃などの武器類が調達できなかった結果だ。
もし、500丁調達できていたら、500名が参加しただろう。作戦にはチェチェン人
の戦士達も参加したが、それはごく少数である。戦闘の指揮・中核を担った
のは、地元出身のカバルディン人、バルカル人の戦士達だった。彼らはこの
攻撃で大量の武器を敵から獲得した。攻撃の対象となったのは、全て軍事・
治安施設であり、戦時ジュネーブ条約で攻撃が合法とされているものだ。
歴史的に見ても、カバルディン人、バルカル人は、ロシアとの関係が悪く
なかった民族だ。帝政ロシア皇帝の親衛隊である、「野蛮軍団」の中核をなして
いたのは、彼らだった。その彼らが武器を手にして、決然とロシアに反抗する
ということは、ほとんど前例がなかったことで、「カバルディン人、バルカル人
にまで背かれたら、もうコーカサス支配はお終りだ」と、ロシア社会に与える
衝撃は極めて大きい。それ故にプーチン政権は、ロシアのマスコミを総動員し
て、嘘報を流すと同時に、真実を覆い隠そうと必死になっている。
Q しかし、ロシアは原油高が利して、非常に経済は好調なのではないか?
そう言うロシアとの闘いは、きわめて長期のものになるのではないか?
AZ 確かにモスクワは異常な景気を見せているが、モスクワは、ロシア社会
全体の中では特殊だと言うことを忘れてはならない。地方都市は、どこも疲弊
しきっている。その見せかけの繁栄は、プーチン政権の努力の賜ではなく、
原油高という外的な要因で転がり込んだものなのだ。原油高は、イラクを中心
とする中東情勢と関連している。原油高を沈静化するためにも、アメリカが
イラク派兵を速やかに止めるべきだと思う。一方的にプーチンに利することの
愚をアメリカやイラクに参戦している西側諸国は悟るべきだ。
こうして西欧にいると、エネルギー供給の大きな部分をロシアに依存している
せいで、西欧諸国の指導者達は、プーチンの機嫌を損ねることを極度に怖れて
いるように感じられる。日本はそれほどエネルギーをロシアに依存してはいない
と思うので、もっと思い切った発言が出来ても良いのにと私は思う。ロシアの
極東地方などは、中央政府からの支援は非常に不足していて、逆に日本経済に
依存しきっている。日本は自信を持ってロシアに立ち向かって行ける可能性を
持っていると思う。
確かにチェチニアの完全独立への戦いは、長期のものとなるだろう。最近の
チェチェン政府の布陣は、その長期の戦いに備えたもので、世界に散らばった
チェチェン人が、遺伝的にチェチェン人であるだけだという存在にならない
よう、文化的な備えも固めていこうと我々は努力している。如何に困難であろう
と我々は必ず勝つ。その勝利の暁には、我々チェチェン人が、ロシアに替わって
北方領土を日本にお返しすることになるだろう。
文責 ChechenWatch
引用ここまで URL http://groups.msn.com/ChechenWatch/general.msnw?action=get_message&mview=1&ID_Message=1814