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石油争奪!アフリカ決戦
原油価格の高騰が止まらない。80年代から90年代にかけて1バレル(159リットル)あたり10ドル台で安定していた原油価格は、いまやその5倍以上の水準で高止まりだ。私たちの身の回りでも、ガソリンの値段が徐々に上がり続けているなど生活に影響が出始めている。
原油高騰の原因としては、イラク戦争など中東情勢の不安定化や、市場で儲けをねらう投資ファンドの暗躍などがあるが、もっとも大きいのが中国やインドなどの経済発展による需要の拡大だ。「石油が足りない!」…石油利権を押さえようと世界レベルでの争奪戦争が始まった。
【石油を確保せよ・国際入札に密着】
街中にカダフィ大佐の肖像画が掲げられ、社会主義を標榜する国、北アフリカのリビア。かつてはテロの温床とされ、アメリカからミサイルを打ち込まれた国だが、今、世界中の石油会社が熱い視線を注いでいる。その理由は、世界第8位という原油埋蔵量にある。しかもここ10年以上経済制裁があったため、全く開発が進んでこなかった。いわば、残された最後のフロンティアなのだ。
そのリビアで、今年ようやく門戸が開かれた。石油鉱区の公開入札が行われたのだ。メジャーと呼ばれる国際石油資本をはじめとして世界中から123社が参加した。日本の石油会社も入札したが、落札したのはほとんどがアメリカの石油会社。日本企業は、熾烈な石油利権争奪の現実に直面し、歯ぎしりするしかなかった。
そして、今年10月2日。二回目の入札が行われた。日本からは6社が入札に参加。第一回を上回る激戦が始まった…。
入札に参加した日本企業の1社が、石油や天然ガス開発を行う「帝国石油」。
中国との領有問題で揺れる東シナ海の天然ガス試掘の権利を政府から認可され話題となった民間会社だ。帝国石油は、日本の石油開発会社の中でも一匹狼的存在。金で石油を買うのではなく、自ら採掘者(オペレーター)となって、一からの資源開発を目指している。いま、日本の石油会社は過去に例を見ない増収増益だ。原油高騰は彼らにとって追い風なのだ。「油価が高いときは攻めに出る!」帝国石油は、リビアの入札へと打って出た。
今年1月の第1回入札は、土壇場であきらめた。そして巻き返しの10月、第2回入札。今回、帝国石油には秘策があった。ぎりぎりまでライバル会社と腹を探り合う神経戦。果たして結果は…。そして日本のエネルギー戦略の未来はどうなる!?
【なりふり構わぬ中国・驚愕の戦略】
原油価格高騰の原因に挙げられるのが中国の旺盛な需要だ。中国は目覚しい経済発展の裏で、石油輸出国から一大消費国に転換していたのだ。なんとか石油の確保を急がなくてはならない中国は、世界の石油争奪戦争に参戦。そして彼らが急接近しているのが、未開の地・アフリカだ。
アフリカ南西部のアンゴラは、3年前まで内戦に明け暮れたが、知る人ぞ知る西アフリカ第2位の産油国だ。しかし欧米各国は、政治体制などを問題視して手を出していない。そんなリスキーな国に目をつけたのが中国だ。アンゴラの首都ルアンダには中国人か大挙して集まっているという。中国は人と金を投入しアンゴラの経済復興を援助することで、石油の利権を得ようという腹積もりのようだ。遥か1万キロ離れたアフリカの地で密かに進む中国の資源獲得戦略、その実態を追った。
http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview051025.html
今夜22時より
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