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【ワシントン和田浩明】米中央情報局(CIA)工作員身元漏えい事件で、25日付のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は、リビー副大統領首席補佐官が同工作員に関する情報を知ったのは、チェイニー副大統領からだったと報じた。同事件へのチェイニー氏の関与が明らかになったのは初めて。一方、共和党有力上院議員が事件を捜査する特別検察官を米テレビでけん制するなど、起訴に備えて政権への衝撃を最小限に食い止めようとする動きもでてきた。
同紙によると、リビー氏は、漏えいが起きる1カ月以上前の03年6月12日、チェイニー氏から、ウィルソン元駐ガボン米大使の妻でCIA工作員のバレリーさんについて聞いた。当時のテネットCIA長官が提供した情報だという。リビー氏はこれまで「記者から聞いた」などと説明しており、副大統領をかばうため事実を隠した可能性が浮上した。「ホワイトハウス上層部の事前協議に基づいて漏えいが行われた」との批判も出そうだ。
バレリーさんの身元は同年7月に米メディアが暴露。ブッシュ政権に批判的だったウィルソン氏にホワイトハウスが報復したとの説が根強い。リビー氏とカール・ローブ大統領次席補佐官の関与が疑われており、今週中にも起訴されるかどうかが発表されるとみられる。チェイニー副大統領の関与が事実なら、政権は過去最大の危機に直面する。
一方、けん制発言をしたのは、上院共和党の有力幹部のハチソン議員。NBCテレビの討論番組で23日、「2年間の捜査が時間と金の無駄でないと示すためにささいなことで起訴するなら、望ましくない」などと述べた。フィッツジェラルド特別検察官が、立件の要件が厳しい本筋の身元漏えい罪でなく、偽証罪や捜査妨害罪での起訴を求めるのではないか、との観測を受けたものだ。
毎日新聞 2005年10月25日 12時38分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051025k0000e030053000c.html