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「食料ではなく武器を買うのは利己主義社会」伊大統領(コリエレ紙)@FAO会議
FAO(国連食糧農業機関)会議 チャンピ大統領宣言
ルラ(ブラジル)大統領 「飢餓に苦しむ人々が10数億もいる限り、世界に
平和はこない」
アンジェロ・ソダーノ枢機卿 「市場介入は充分ではない」
ローマ発 -「武器の購入に数百億も費やしながら、毎年500万人もの子供が飢えで死ぬ
社会は、病的な利己主義と無関心にとりつかれている」。 第60回FAO会議における
チャンピ共和国大統領の訴えだった。 飢饉に対する効果的な対策を打ち出すのは道徳的
義務であると同時に、我々が暮らす世界の安全保障に欠かせない活動であろう。
その点に確信を持つチャンピは、ローマの会議に会した60カ国の首脳の前で、「より適切な
世界秩序の建設は、モラルの最上位にあるべきだ」と繰り返し、「しかしそれだけでは
不十分だ。 科学の発展と経済成長の恩恵を受けている国々は、すべての者に対して
より公正かつ信頼に足る態度で再出発しよう」。「根本的、直接的責任を引き受けること
無しには、国際社会の支援が成立しえないことを決して忘れてはならない」とことばを
続けた。
飢餓は「今世紀最悪の大量破壊兵器だ」
演説者として招待されたもうひとりの国家リーダー、ブラジルのルイス・イニャーシオ・
ルラ・ダ・シルヴァ大統領もその点に疑いはない。 「飢餓に苦しむ人々が10数億も
いる限り、世界に平和はこない。ブラジルの飢餓は、社会的疎外の問題に過ぎないことを、
困難な環境で育ち、経験から学んだ私は知っている」。 ブラジルがこれまで行ってきた
ことについては、「’飢饉ゼロ’プログラムが根付いており」、34ヶ月間の彼の政権下で
7百万人家族に最低所得を保障し、現在は毎日3600万食が学校で提供されている」。
そして最後に、食料(摂取)は「万人の根本的な権利」であり、「2015年までに飢餓を
半減させることは可能である」と述べた。
市場ルールだけでは不十分
先進国の消費主義が、真の需要を覆う間違ったシグナルを送っている。世界中の人々に
充分な食料が行き渡ることが飢餓との戦いでの勝利とすれば、市場ルールだけでは
不十分。 バチカン市国の秘書官アンジェロ・ソダーノ枢機卿の声が、FAO祝典への
ベネディクト16世からのメッセージとともにモニターから届いた。 「国と国との
効果的な協力態勢による農業活動の推進で、飢餓の脅威からの人々の解放を目指す」
国連FAOの設立目的に言及しながらソダーノ枢機卿は繰り返した。 「困難かつ、
断続的に続く食料危機に苦しむ人々がいる一方で、みずらのライフスタイルにさしたる
疑問ももたずに余剰生産物を捨てる国々がある。 FAOの目的実現は、このような
世界情勢下で火急のものとなった」。 05年10月17日
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Politica/2005/10_Ottobre/17/ciampi.shtml