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□イラクの投票率65%、千万人が権利行使 スンニ派が予想上回る出足 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1442197/detail
イラクの投票率65%、千万人が権利行使 スンニ派が予想上回る出足
【アルジャジーラ特約16日】新憲法案の是非を問うイラク国民投票は15日夜、大きな混乱もなく終了した。選挙管理委員会のファリド・アヤル委員は同日、「登録有権者(1550万人)のうち1000万人以上が投票した。投票率は65%前後で、今年1月実施の暫定国民議会選挙時の同率58%を上回った」と述べ、国民投票が順調に実施されたとの見方を示した。
同委員は「20日に暫定的な最終結果を発表できるだろう」との見通しを明らかにしたほか、「国際選挙監視団は選挙に満足の意を表してくれた」とも語った。
今後の関心は、連邦制を盛り込んでいる新憲法案に反対を表明しているイスラム・スンニ派の信者が多いアンバル州など西部4州の投票結果とされる。同州では投票所207カ所が準備されていたが、最終的に開けた投票所は144カ所にとどまった。
しかし、これまでの情報によると、スンニ派有権者は当初予想をかなり上回る出足を見せた。このため、スンニ派の最大拠点であるアンバル州に加え、同様にスンニ派有権者の多い西部のサラフディン、ニネバ、ディヤラ各州のうち少なくても2州で「反対」がかなり上回ることになれば、憲法案の承認がきわどくなる可能性もある。
米軍は、今回の国民投票実施により新憲法案を正式承認させれば、スンニ派抵抗勢力の活動鎮静化につながるとの思惑を持っているとされるが、承認が微妙になれば、新たな混乱を生む懸念もある。
選管委員によると、州別の投票率では全18州のうち8州で同率が66%を超えたほか、7州の同率が33−66%、同33%以下が2州だった。アンバル州の同率は分かっていない。
また、選管委員らの発言によると、全国で準備された投票所6230カ所のうち、投票が実施されたのは5850カ所と、全体の93%の高率に達した。
一方、イラク西部カイム地区で取材していた地元記者はアルジャジーラに対し、「この地区では投票所は開設されず、有権者は投票ができなかった」と明らかにした。同地区の有権者数は15万人で、投票できていれば、新憲法案に「反対」がほとんどだっただろうとの見方を示した。しかし、米軍が同地区などで実施した大規模軍事作戦「鉄拳」の影響で、投票所を開けず、投票できなかったという。
2005年10月16日13時05分