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昨日から3日間シネとかち(帯広)で「Little Birds -イラク戦火の家族たち- 」を上映するので見てきた。ほんとは明日夜綿井健陽監督の講演会があるのでそれに合わせたかったのだが、お客さんがいるので今日昼間に行ってきた。感想は‥
映画は2003年の開戦直前から始まり、きっと世界中のどこにでもある市井の穏やかな日常がアメリカ軍の空爆により(故意にせよ偶然にせよ)破壊され、非戦闘員である市民、わけても子供たちが犠牲になっていく様子をリアルに伝えます。後半は空爆で4人の幼い子供のうち3人を喪くした父親を中心に、バグダッドが解放(占領)された後の日常の生活を取り戻そうとする人々を描いています。日本のマスメディアが持たなかった(持てなかった?)視点からイラク戦争を感じてみませんか?
印象に残ったのは深い悲しみと憤りを抱きながらも、残された家族と日々を暮していくため連合軍の復興センター(だったかな)へ戦争被害補償の申告をしに行った父親が「ここでは死んだ子への補償は出来ない」と言われたシーンのあと、サマーワに復興支援に行った某国のシーンで、宿営地での食事を試食する広報担当者(おいらの推定)がマスメディアの求めに応じてスプーンを口に運んだままポーズを取ったり、カメラ目線で(呆)と言われにやにや笑いながら絵に描いたような(爆)平和ボケの表情をするあたり。
直接現地にいた訳じゃないおいらは、スクリーンを通して映されるものから想像するしかないんだけど、例えば地面に大きく染み付いたどす黒い大量の血糊の跡を見れば、そこで間違いなく1人の人間が殺されたことがわかる。それと同じくらいの確実さでおいらの中では宿営地での「セレモニー」は殺され傷ついた人々の痛みを想像できない種類の人間たちのやってる茶番劇にしか思えなかった。
「イラク解放」から2年半余り。サダム=フセインの代わりにスンニ派とシーア派との対立をはじめとする新たな混乱の中、それでも人々は平和を祈りつつ日々を暮しているんだよね。願わくばこれ以上戦争や自爆テロで小さな子供たちが鳥になって飛び立ちませんように。
Little Birds -イラク戦火の家族たち-のHP
http://www.littlebirds.net/index.html
投稿者:ちろん at 17:30