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【高遠菜穂子さんの立ち直りぶり…これこそ真の人道復興支援】
「自己責任」と罵声を浴びせた者よ、これを見よ!
「しんぶん赤旗」2005-10-12 「潮流」(紙面からの転載)
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バクダッドの夏は、日中の温度が50度にも上がります。しかし、チグリス川の恵みで何千年もの間、水の悩みの少ない町です。
▼今夏は違いました。人道支援に携わる細井明美さんに、イラクの知人が知らせてきました。汚染された水で子供たちが重い病気にかかっている。浄水場の爆破が相つぎ、発電所も爆破されました。
▼市の半分で、水の出ないありさまに。「井戸水を掘ってみたい」と、イラクの友人。提案を受けとめた細井さんに、高遠菜穂子さんもこたえます。八月初め、彼女たちのよびかけで「イラク“命の水”支援」が始まりました。
▼先日、高遠さんらの報告会がありました。約570万円の募金が寄せられ、井戸を2つ掘ったといいます。1つで500世帯分。水質検査にも合格。現地から届いた映像に、笑顔で水を運ぶ少女の姿が映っていました。あと4つぐらいの井戸が掘れそうです。
▼バクダッドの路上生活の子供を、いまも国外から助ける高遠さん。最近、子供たちの家ができました。12人がくらしています。そのひとりが黒いタイツを送ってきました。高遠さんの穴の開いた靴下をみて、「初めての給料をもらったら靴下を買ってあげる」と、話していた少年からです。
▼イラクでは、自衛隊を派遣する日本の政府ではなく市民の支援とわかると、人々も歓迎します。武装集団にとらわれたとき、政権党などから非国民であるかのように非難された高遠さん。しかしいま、彼女たち市民が、「日本」の看板をしょっています。