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CNNからhttp://www.cnn.co.jp/world/CNN200510120007.htmlより引用
アルカイダ幹部、イラク戦拡大の方針示す 人質殺害を批判
2005.10.12
Web posted at: 12:29 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 米政府は11日、国際テロ組織アルカイダのナンバー2とされるザワヒリ幹部が、イラクのアルカイダを率いるザルカウィ幹部へあてた書簡の英訳を公開した。書簡の中でザワヒリ幹部は、ザルカウィ幹部らによる人質殺害映像の公開などを批判する一方で、イラク支配とイスラエル攻撃へ向けた方針を示した。
ザワヒリ幹部は、イラクで国連現地事務所を爆破したり、外国人人質の殺害映像を公開したりするなどを繰り返している、イラク・アルカイダ機構のザルカウィ幹部に対し、人質殺害映像の公開は「ムスリム(イスラム教徒)の人心掌握のためのメディア戦」にとってマイナスだと批判。「この戦いの半分以上は、マスコミという戦場で戦われているのだ。君を愛するムスリムたちは、人質殺りくの光景を決して好ましいとは思わない」と警告している。
ザワヒリ幹部はさらに、ザルカウィ幹部たちがイスラム教シーア派を攻撃していることも批判。オサマ・ビンラディン容疑者の息子サアド幹部などアルカイダ関係者100人以上が、シーア派のイランで拘束されていることを強調した。
「米国と戦っている前線のほかに、さらにもうひとつの前線を展開することは果たして賢明なことだろうか? 米国が遠方から事態を制御している現状で、ムジャヒディン(イスラム戦士)をシーアとの戦いに仕向け、米国の負担を軽くしてやることが賢明だろうか?」とザワヒリ幹部は書いている。
ザワヒリ幹部はさらに、アルカイダの今後の中東戦略を4段階で説明。(1)駐留米軍を掃討 (2)イスラム政府樹立 (3)イラクの世俗的隣国たちとの戦い開始 (4)イスラエルに開戦――という展望だという。
幹部は「米国と国連による陰謀に不意をつかれる前に、計画に着手しなくてはならない」として、「米国は間もなくイラクからいなくなる」「想像するよりも早く事態は進展するかもしれない」と、ザルカウィ幹部に速やかな対応を求めている。
手紙は、ロンドン同時爆発テロのあった2日後の7月9日の日付だが、同時テロへの言及はない。ザワヒリ幹部は繰り返し、情報提供を求めている。また自分はパキスタン軍による危険にさらされていると訴え、さらにザルカウィ幹部に「数千」ドル都合がつかないかと資金援助も求めている。
米情報当局高官は、ザワヒリ幹部書簡の信ぴょう性について「圧倒的な確信」を抱いていると話しているが、書簡入手の経緯などは明らかにしていない。書簡の一部はすでに今月初め、一部マスコミに報道されていた。当局は、米軍などの作戦行動に影響しないと判断して公開に踏み切ったと説明している。