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*オリジナル記事は、伊左派系全国紙L'Unita(10月8日)に掲載されたものです。
回避された10のテロ ブッシュの妄言だった(BellaCiao)
05年10月8日
by BrunoMarolo
アメリカ人が感じている1つの疑問と1つの確証。 果たしてテロリストは新しい
攻撃準備をしているのか?これが疑問。 確証は、彼らの安全保障は支持率低下が
続く不適格者軍団に委ねられていること。 ジョージ・ブッシュは先週木曜に、
911以降世界でアルカイダによる10のテロが未然に防げたと発言したが、対テロ
専門家たちはそれが妄言であることを証明した。 ニューヨークの交通機関を
恐怖に陥れたマイケル・ブルームバーグ市長のテロ警告も、国土安全保障省に
否定された。 昨日はホワイトハウス前にそびえ立つ170mのメモリアルタワー
から観光客を避難させた爆破予告があったが、爆発物のかけらもみつからなかった。
ブッシュのスピーチは、911の4回目のメモリアルデーのために書かれたもので
あったが、ハリケーンカトリーナ直後のその日、大統領は口をつぐむ方を選んだ。
25日待った。おそらく書かれた内容を理解するのにも、時間を要したことだろう。
そして、911以降にアルカイダによるテロ10件を未然に防ぎ、5件を計画段階で
粉砕したと述べたとき、聴衆は何の事を話しているのだと自問自答した。
米国の情報組織は揃って、最初の報告書でそのフレーズを聞かなかったことにした。
プレッシャー下のホワイトハウスは、数時間後にテロ未遂10件のリストを
出してきた。 3件は米国内、2件は英国、中東で3件、地名が特定されていない
”観光地”で1件。 古い話では確認が容易でない。 ロサンゼルス・タイムズ紙は、
すべての情報組織に問い合わせ、同じ回答を得た。すなわち、01年以降のホワイト
ハウスは、実行段階のテロ工作をひとつも発見していない。 ある情報筋によると、
ホワイトハウスは911と同様のハイジャックテロが、02年に太平洋側で、03年に
大西洋側で計画されたと示唆している。 一見すると驚くべき暴露だが、のちに
911調査報告書から不可解な文脈で分離された報告書から取られたものとわかった。
また、オサマ・ビンラディンの副官カーリッド・シャイク・モハメドに関する
報告書には、01年以前から計画を進めていたハイジャックテロを02年に実行に
移すとあるが、計画事態が未完に終わったためアルカイダは実行に移さなかった。
3つめの例は、3年前から”敵性戦闘員”として拘束されているホセ・パディッラ
(José Padilla)の件だ。 法務省は遠隔操作爆弾の作製を疑っているが、気持ち
以上のもので彼を容疑者とする証拠は見つかっていない。
他の2つの例はさらに確証が低い。 橋や摩天楼を撮影していた外国人らが、
ブルックリン橋と世銀ビル爆破を狙っていると疑われ、証拠なきまま国外追放になり、
NY警察は行き当たりばったりに地下鉄乗客を捜査する。 中東イラクからは、
米国に対する20あまりの攻撃計画を持ったイラク人男性の情報が届く。 爆弾を
搭載した乳母車を作成中とのことだったが、どうやらウェブ上のおしゃべりに
過ぎなかったようだ。
「シークレット・サービスは、これらの情報が信憑性が低いとの結論に達し、
月曜地元当局に通達した」 国土安全保障省のルース・ノック報道官が述べた。
FBIニューヨーク支局長のマーク・マーションは、「調査の結果、市民に対する
具体的な危険性はない」 と付け加えた。
http://bellaciao.org/it/article.php3?id_article=10462