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10/08 18:39 タイ、マレーシア関係悪化 逃亡イスラム住民の扱いで
【バンコク8日共同】タイ南部からマレーシア側に集団で逃げ込
んだイスラム教徒住民の引き渡しをめぐり、両国関係が悪化してい
る。
八月末、百三十一人の住民が南部ナラティワット県から国境を越
えマレーシア北部クランタン州に逃げ込み、難民認定を求めたこと
が発端。タイ南部では分離独立を求めるイスラム武装勢力に対し、
軍や治安当局が掃討作戦を進めており、逃亡住民側は当局に迫害さ
れたため脱出したと説明。難民収容施設で保護されている。
タイ政府はタイのイメージを国際的に悪化させることなどを狙っ
た「武装勢力の策略」(タクシン首相)と主張。逃亡住民の中に「
昨年一月に軍駐屯地から武器を大量に強奪した事件の容疑者もいる
」と指摘し、マレーシア側に引き渡しを求めた。
これに対しマレーシアのサイドハミド外相は五日、逃亡住民は違
法入国者ではないと反論。「国際法や基本的人権に沿って対応する
」と述べ、引き渡しに慎重な姿勢を表明。タイ外務省は七日、マレ
ーシア大使を呼んで外相発言に抗議するなど泥仕合の様相となって
いる。
仏教国のタイでイスラム教徒は人口の約4%にすぎないが、ナラ
ティワットなど南部三県では多数を占めている。昨年初めからイス
ラム武装勢力によるテロや攻撃が頻発し、タイ政府は今年七月、三
県を「非常事態地域」に指定し、強権的な掃討作戦に着手した。
一方、イスラム教徒が多数派のマレーシアでは、タイでイスラム
系住民が置かれている状況への同情が強く、マレーシア政府もこう
した世論を無視できない。
20051008 1839
[2005-10-08-18:39]