★阿修羅♪ > 戦争75 > 275.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
□反ブッシュ写真の現像をウォルマートに持ち込んだ高校生、店員に密告されシークレットサービスから尋問 [暗いニュースリンク]
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/10/post_e08f.html
自由なアメリカ:反ブッシュ写真の現像をウォルマートに持ち込んだ高校生、店員に密告されシークレットサービスから尋問
ザ・プログレッシブ誌2005年10月4日付け記事を以下に全文翻訳して掲載。
911テロ以降のアメリカでは、市民の自由以上に、それを監視する自由が尊重されるようになった。さすが自由の帝国である。
それにしてもシークレットサービスは忙しい職業だ。なにしろ、増え続けるボブ・ディランのファンを監視しなきゃならないし、父親同様アルコール大好きのブッシュ娘達の夜遊びに同行させられるし、国民の電子メールは監視しなきゃならないし、ウォルフォウィッツ世銀総裁が愛人宅(世銀勤務)に宿泊する際も同行しなきゃならない。
あまりに雑用が多く、疲労困憊したシークレットサービスの捜査官達は、ホワイトハウスに飛行機が異常接近した時には自転車で出かけたブッシュ大統領の保護をサボったし、空に浮かんだ雲を「未確認飛行物体」と見間違えて大統領を地下壕に押し込めたりと、少々頼りない。このままでは「必要に応じて大統領暗殺のお膳立てをする」シークレットサービスの本来任務をこなせないのでは・・・と副大統領は懸念しているという噂だ。
ウォルマートが学生の反ブッシュ写真を当局に通報、シークレットサービスが学生を捜査
(Wal-Mart Turns in Student’s Anti-Bush Photo, Secret Service Investigates Him)
by マシュー・ロスチャイルド ザ・プログレッシブ誌2005年10月4日
http://progressive.org/mag_mc100405
セリナ・ジャービスはノースカロライナ州カリータック郡高校で社会科を担当しているが、自分の生徒に関して、シークレットサービスから質問される経験はなかった。
しかし、9月20日にまさしくそれは起きたのだ。
ジャービスは、自ら受け持つ上級公民・経済の授業で、「権利章典を例証するような写真を撮影すること」という課題を生徒に課したという。すると或る生徒が、「雑誌から切り抜いたブッシュ大統領の写真を壁に貼って、大統領の頭に中指を立てて、大統領の隣で手で拒否サインを作り、それを写真に収めてポスターとして貼っていた。」
ジャービスによれば、その匿名の生徒は、単に課題をこなしただけで、異議申し立ての権利を表現したということだった。
しかし、その生徒が写真現像のためにフィルムを持ち込んだノースカロライナ州キティホークのウォルマートにとっては、その権利は明白な容疑の対象だったのだ。
ウォルマート店舗の現像部門の従業員は、キティホーク警察署に生徒の件を通報した。キティホーク警察はその事件を、シークレットサービスに報告したのである。
9月20日火曜日、シークレットサービスの捜査官がカリータック郡高校にやって来た。「午後1時35分、その生徒は私のところに来て、シークレットサービスが自宅のポスターを押収したと言うんです」ジャービスは言った。「最初は信じられませんでした。でも、捜査官達は私が席を外している間にオフィスにもやって来たらしく、他の生徒の分と一緒に束ねてあったポスターを押収したんです。」
彼女の話では、生徒は動揺しているという。
「生徒は緊張して、怖がってました。両親は仕事で街を出ていたものですから。」
彼女もまた、シークレットサービスと話さねばならなかった。
「午後の授業の半ばで、教頭先生が私を教室から呼び出して、会議室へ連れて行かれたんです。」彼女は言った。「シークレットサービスの二人の捜査官がそこに居ました。私はその生徒について知っていることを話すように言われました。私は捜査官達に、生徒が優秀で、生徒会にも所属し、過去にも問題はなかったと説明しました。」
すると、捜査官達はポスターの件を持ち出した。
「捜査官達は私に、(生徒の行動が)怪しいとは思わなかったのかと聞きました」彼女は言った。「私は言いましたよ。“とんでもない!それは権利章典の研究課題なんですよ!”」
取調べの終わりに、捜査官らは彼女に、事件について「連邦検事事務所へ送致するので、後は彼等が生徒を逮捕するかどうかを決定するでしょう」と話したという。
生徒は逮捕されなかった。シークレットサービスもそれ以上追求することはなかった。
「誰よりも、まずウォルマートを非難します」彼女は言った。「本当に腹立たしい。でも、ウォルマートからシークレットサービスに事が運ぶなんて誰も想像しなかった。」
キティホークのウォルマート店舗の写真現像担当者は、「そうした懸念の際には、地元警察署もしくは当局に通報する規則なのです。」と話した。
ウォルマート本社の広報担当者、ジャッキー・ヤングからは今のところ当該事件に関するコメントは得られていない。
キティホーク警察署のシャロン・ダベンポート氏は言った:「我々は単に事件を(シークレットサービスに)まわしただけだ。調査書類は残っていない。」
ワシントンDCのシークレットサービス本部広報担当官、ジョナサン・シェリーの談話:「芸術の自由は尊重しますが、我々には事件について調査する責任があります。今回の件では、写真現像所の従業員という一般市民からの通報に注意したのです」
ジャービスは事件全体をひと言で言い表した:「馬鹿げてるわ。(ridiculous.)」
(以上)