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ブッシュは『神』の声を聞いたとしてイラクに侵攻したが、『神』は「カトリーヌ」で答えた。キリスト教右派は国を滅ぼす
http://www.asyura2.com/0510/war75/msg/1444.html
投稿者 TORA 日時 2005 年 11 月 12 日 14:18:49: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu106.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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ブッシュは『神』の声を聞いたとしてイラクに侵攻したが、
『神』は「カトリーヌ」で答えた。キリスト教右派は国を滅ぼす

2005年11月12日

◆イラク戦批判は「無責任」 米大統領、野党に反論
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051112-00000031-kyodo-int

【ワシントン11日共同】ブッシュ米大統領は11日、ペンシルベニア州の陸軍施設で「テロとの戦い」をテーマに演説し、イラク情勢の泥沼化で野党民主党側から批判が高まっていることに強く反論、開戦判断への批判は「歴史の書き換え」に等しく「非常に無責任だ」と非難した。
 イラク戦争の是非をめぐり、野党側の多くも開戦容認決議に賛成しながら、今になって開戦を批判することの矛盾を突く主張だが、イラク駐留米軍撤退につながる「出口戦略」が示されないことへの国民の不満が強まっているだけに、支持を集めるのは難しそうだ。
 イラク情勢、ハリケーン災害での対応の不手際、中央情報局(CIA)工作員名漏えい事件など失点が続き、40%以下に落ち込んだ支持率がさらに低下する中、大統領は「議員らに誤った非難をやめさせることが重要だ」と訴え、危機感をあらわにした。
(共同通信) - 11月12日9時4分更新


◆ベストシナリオ症候群のツケが回ったブッシュ政権に、共和党中道派の反乱が始まった11月11日 船橋洋一の世界ブリーフィング
http://www3.asahi.com/opendoors/zasshi/syukan/briefing/backnumber/700/761.html

米国の新聞にこんなマンガが載った。

 カトリーナ、エネルギー価格、イラク戦争、フリスト召喚状、ディレイ起訴、ハリエット・マイヤーズ、フィッツジェラルド調査(注1)……。

 それらの突風を巻き込んだハリケーンがホワイトハウスをのみ込もうとしている。そこから逃げだそうとしているテンガロンハットの男。「マウンテン・バイクに乗ろうっと」と言いながら。

 カトリーナ災害での不手際、ガソリン価格の高騰、イラクの泥沼、フリスト上院院内総務(共和党、テネシー州)の株のインサイダー取引疑惑、ディレイ下院院内総務(共和党、テキサス州)の選挙資金関連法違反起訴、ハリエット・マイヤーズの最高裁判事指名(と撤回)、そして、ホワイトハウスのCIAエージェントの身元暴露リーク事件とホワイトハウス高官起訴(注2)など、ブッシュ政権はボロボロになりつつある。

 そうした惨状を直視せずに、ブッシュはイラク反戦運動が起こり始めたこの夏、「健全な判断をするには健全な生活が必要」とうそぶき、マウンテン・バイキングに出かけたように、再び、現実から逃避しようとしている……。

 そうした風刺を利かせたマンガである。

 これに加えてもう一つ、共和党支持層のど真ん中から竜巻が吹き荒れ、ブッシュ丸を揺さぶり始めた。ブッシュの外交・安全保障政策への批判を中核とする共和党中道派の反乱である。

 その口火を切ったのは、ブレント・スコウクロフトとローレンス・ウィルカーソンの2人である。

 スコウクロフトは、ブッシュの父親(41代大統領)の安全保障問題担当補佐官を務めた。冷戦を終結させ、湾岸戦争を勝利に導く上で重要な役割を果たした。湾岸戦争勝利にもかかわらず、占領はしなかった。冷静かつ沈着な現実主義者であり、かつ同盟国や友好国と提携する国際主義者である。

 そのスコウクロフトがニューヨーカー誌のジェフリー・ゴールドバーグが執筆した特集記事(10月31日付)の中で、ブッシュ政権に対してきわめて厳しい批判を展開した。

 スコウクロフトは、次のように語っている。

「私は平和主義者ではない。力を行使しなければならないときは使わざるを得ないことを心得ている。しかし、そのときはそれだけの理由がなければならない。それから、いつやめるのかを知っていなければならない」

「イラクにどうやって民主主義を根付かせるのか? ネオコンの方法は、侵略せよ、威嚇せよ、圧力をかけよ、そして折伏せよ、だ」

「イラク戦争は対テロ戦争の一環だったはずなのに、今日、イラクはテロリズムの温床となっている」

「この政権の本当に奇妙なところは、チェイニーの存在だ。彼とは30年近い知り合いだし、いまも友人と思っているが、いまのチェイニーは、いったいどうなってしまったのか。彼はネオコンではない。しかし、湾岸戦争でサダム・フセインを始末しなかったのは間違いだったと信じる信者の一員となってしまった」

 ブッシュの父親はスコウクロフトを息子のジョージに会わせ、言うことを聞かせようと試みたが、失敗に終わったとスコウクロフトは明かしている。

 スコウクロフトはまた、彼が大統領補佐官のときスタッフとして採用したコンドリーザ・ライスとのイラクに関して交わした議論の内容を明らかにしている。

「イラクを民主化することが大切なんです」

「イラクを民主化などできませんよ」

「その考えが古いのです。過去50年間、そうやって中東の強権政治を放置してきたのです」

「しかし、過去50年間、平和だったじゃないですか」

 ローレンス・ウィルカーソンは1期目、コリン・パウエル国務長官の主任スタッフを務めた。

 彼は、ニュー・アメリカ財団でのスピーチでブッシュ政権の外交政策を手厳しく批判した。

 ウィルカーソンによれば、1期目のブッシュ政権は「秘密結社のような少人数の徒党」が外交政策を仕切ってしまい、通常の官僚組織を動員した政策決定メカニズムがほとんど機能しなくなってしまった。

 徒党とは、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官の2人を軸とする。

「ライスはこの徒党に圧倒され、圧迫されてしまった」

「かくして、米議会が1947年に国家安全保障法を制定したときの趣旨とはまったく異なるNSC(国家安全保障会議)での政策決定が生まれた」

「2001年から05年の間の政策決定は、従来のNSCのプロセスをすっ飛ばして行われた」

「そのようなことが起こったときは、ベトナム戦争であれ、ウォーターゲートであれ、イラン・コントラ事件(注3)であれ、そしていまのブッシュ政権の壊滅的な外交政策であれ、取り返しのつかない外交の失敗をもたらしてきた」

「少人数で秘密に政策を決めても、実行の段階で亀裂が走り、調整がうまくいかず、非効率になる。官僚制をうまく使うには堅固な指導力が要る。それには異なる意見に耳を傾ける意思と度量がなければならない」

「今日、大統領の支持率は38%でしかない。副大統領はラッシュ・リンボー(注4)とかり集められた軍隊の前でしか話さない。国防長官は、前線が延びきった上に、体をずたずたに切り刻まれた軍隊を采配している」(ロサンゼルス・タイムズ=latimes.com、10月25日)

 ゴールドバーグがブッシュ・パパに、安全保障問題担当補佐官としてのスコウクロフトの優れた点をただしたところ、彼は電子メールで回答を寄越した。

「彼は、ベスト・ケースのシナリオについて考慮するだけでなく、それが実現したとき、どういう意味を持つのか、同時に、実現しなかったときはどういう意味合いを持つのか、をつねにキチンと考えていた」

 ネオコンのベストシナリオ症候群のツケがいよいよ回ってきた。ベストシナリオだけを夢想して夢中になるようなスタッフは即刻、クビにすべきなのだ。

 なかでも危険なのは、その底に潜む心理的、政治的な「挑発」の要素である。

 スコウクロフトもウィルカーソンも元々は軍人である。共和党右派の行きすぎを軍人がたしなめている形だ。50年代初頭吹き荒れたマッカーシズム(注5)に対して最後は軍首脳が「もう十分。いい加減にしろ」と立ちはだかったように、彼らが右翼原理主義者に対し、立ちはだかり始めた。


(私のコメント)
ブッシュ大統領は早くもレイムダック状態ですが、チェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官を更迭して政策転換したことを明らかに示すしか方法はないだろう。イラク問題に関しては米軍がイラクにとどまるのも地獄なら、引き上げることも地獄だ。このまま留まっても駐留費用と損害は確実に増え続けていくし、引き揚げれば誤りを認めたkとになりイラクの混乱は大きくなるばかりで国際社会から非難されアメリカの権威は地に落ちる。

株式日記ではアメリカがイラクに侵攻しても勝てないだろうと予測して、イラク侵攻に反対しましたが地政学的に勝てないことは前から分かっていた。米軍自身も40万以上の兵士を投入しなければ無理だと主張していましたが、チェイニーとラムズフェルドが強引に押し切って対イラク戦争に踏み切った。ブッシュはイラク侵攻に批判的な閣僚を次々に首にした一番の責任者だ。

私は最後までアメリカはイラク戦争に踏み込まないと見ていましたが、アメリカにとってそんな自殺行為はしないと見ていたからですが、想像以上にブッシュ政権はバカぞろいだ。政権内部では責任のなすり合いですが、ブッシュ大統領も米軍兵士の前でしか演説できなくなってしまった。あれほどブッシュ政権を支持してきたマスコミもすっかりおとなしくなったようだ。

国家が滅びる時の前兆のようなものがありますが、大帝国も遠くの戦場での小さな敗戦が帝国滅亡のきっかけになる。敗戦が国力の限界を示し、大帝国の内乱の兆しになり、支配地域では各地から反乱の火の手が上がるようになる。韓国の反乱もその一つなのでしょうが、米軍は朝鮮半島から撤退せざるを得なくなるだろう。

日本もアメリカに巨額の駐留軍費用を拠出していますが、中国に勝てないアメリカと同盟を結んでいて大丈夫なのかと心配になりますが、日本も自主防衛体制を整えておかないと、アメリカがおかしくなった場合の対策も立てておくべきだろう。アメリカはハイテク戦争ではダントツの強さを持っていますが、ローテクの戦争ではイラクでその弱さを証明済みだ。

今までのアメリカの習性として政策を180度変えてくることもあり、小泉内閣のアメリカべったり外交も変えざるを得ないだろう。ブッシュ政権がネオコンから現実派が主導権を持ってくるから日本もそれに対応すべきなのでしょうが、今回の小泉内閣の顔ぶれを見ると日本のほうがネオコン的だ。

ブッシュ大統領の政権基盤は南部のキリスト教右派ですが、よりによってハリケーンのカトリーナが南部を襲って大被害をもたらした。救援に駆けつけるべき州兵はイラクに出払ってしまって救援が送れて多くの被災者を出してしまった。キリスト教右派にとっては自業自得なのですが『神』の天罰が下されたとしか言いようがない。

そもそもアメリカは9・11の時から異常な雰囲気になっていましたが、事件の真相を解明することなくイラクへ懲罰戦争を仕掛けたのですが、もともと9・11テロとイラクとは何の関係もなかった。大量破壊兵器すら最初から無いということは分かっていた。サダム・フセインは極悪の独裁者だが、彼以上の独裁者は世界の何処にでもいる。

いまやイラクはテロリストのたまり場となって絶好の実践訓練の場となっている。隣のヨルダンにもテロリストがテロを仕掛けるようになり、やがては世界に散らばることだろう。ブッシュ大統領が外遊先でテロに遭うと言う事も想定されるが、自分からまいた種なのだ。

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