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フランス暴動:得をするヤツは誰だ?(The Truth Seeker:全訳)
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投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 11 月 09 日 00:00:59: SO0fHq1bYvRzo
 

フランス暴動:得をするヤツは誰だ?(The Truth Seeker:全訳)


11月7日付のThe Truth Seekerは『フランス暴動:得をするヤツは誰だ?(原題:French Riots: Who Benefits?)』と題する記事を掲載しています。これは支配階級の悪魔的な策謀が昔から日常的な欧州からの目です。(マスコミは「上」の意図であり決して「下」の目ではありませんのでご注意を。)

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【引用、翻訳開始】

http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=3790
French Riots: Who Benefits?
Monday November 7, 2005


フランス暴動:得をするヤツは誰だ?

2005年11月7日 月曜日


不気味な新しいレベルに達したフランスの都市暴動によって、それが実際にどれほどひどいものになったのか、そして結局は誰が得をするのか、ということを熟考してみる必要がある。

過去数十年間にわたって、ヨーロッパは様々な民族集団からの移民の波に洗われている。この50年に満たない間にこの大陸は、民族的に固まった状態から、少なくとも西ヨーロッパでは、様々な民族と宗教のグループによるパッチワークへと変身してきた。

これは偶然に起こったことではない。なぜなら、もしエリートどもが権力を行使するはずのものでありあらゆる潜在的な脅威は中和させられなければならないものであれば、幅広く結び付いて調和を保つ社会がそのような脅威があってもそれを止めていたはずだからである。政治権力の本来の性格に関するかぎり住民たちにそのことが分かっていたはずだからである。

それゆえに、様々な娯楽と仕組まれた争いを使って大衆を分裂させる必要があったのだ。分割と支配の原則を用いることによって、あるグループを他のグループと対立させ、民族的な緊張を煽りたてその目的に沿って紛争を収めながら、エリートたちは自らの権力を維持し続けてきた。

そしてその結果出てくる対立にしても必ずしも常にはその性格として白に対抗する黒とはなってこなかった。

つい先月も、黒人とアジア系の若者グループが衝突するという騒動がバーミンガムの一部を襲い、このイングランド中央部の都市で一人の死者を出した。BBCはこの衝突の人種的な性格について広く報道したのだが、彼らは人種的には何一つ動機を持っていなかったのだ。【訳注:BBC記事へのリンク↓】
http://news.bbc.co.uk/1/hi/england/west_midlands/4387086.stm

要するに、人種のグループがお互いに対立する可能性のある場所である状況が作られていたのである。これが、なぜ警察が意図的に衝突を挑発するのかというニュースがフランスからやってきたのかを説明してくれるだろう。【訳注:World Socialist Web Siteの記事、”Eyewitness to Paris riots charges police with deliberate provocation”へのリンク↓】
http://www.wsws.org/articles/2005/nov2005/fran-n05.shtml

その反応として、暴徒たちがショットガンと火炎瓶を使って警官隊に待ち伏せ攻撃をかけたと報道されるまでに、暴力が明らかに悪化の方向に向かったのである。【訳注:ロイター報道、”First fatality as French rioting worsens”へのリンク↓】
http://news.yahoo.com/s/nm/20051107/ts_nm/france_riots_dc_69;_ylt=AvR2.NiNzuBLhwdRHYnP8x7gelIB;_ylu=X3oDMTBiMW04NW9mBHNlYwMlJVRPUCUl

しかしながら、エリートたちが、大部分の紛争からそうするように、これらの暴動から現実に利益を得る、という事実を見る視点を失わないことが重要だろう。そのことはまた、なぜ彼らがステファン・ローレンスの無自覚な殺人を人種的であるというように描くことにあれほど熱心であるのか、ということも説明してくれる。実際にはそれはギャング的な動機でしかなかったのだ。【訳注:The Truth Seekerの記事、”The Stephen Lawrence Affair”へのリンク↓】
http://www.thetruthseeker.co.uk/article.asp?ID=60

この分析の最後になるが、エリートどもは人種的な紛争から利益を得るのだ。それらのコミュニティは分断され、彼らにとって奇妙なことだが、抑圧的で権威主義的なエリートどもの主導権を放り投げることがますますできなくなってしまうからである。実際に、この暴動はすでに、フランス当局者が軍隊を送り込み事実上の「マーシャル法」状態にする声を促進してしまったのである。それは実にエリートどもが望んでいることなのだ。

虚偽および民主主義の思想に刷り込まれている政治的「左翼」「右翼」の完全に人工的な二分法を無視するとき、大衆が思想的、民族的あるいは人種的になるように、エリートどもが相違を作り出して育てるということが理解される必要がある。彼らの権力は実に、分断と支配の原則と人々を無知の中に閉じ込め続けることによって、安泰なのである。そして紛争は彼らが権力を維持することを保証するのだ。


【引用、翻訳、終り】

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