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□躍進予想されるムスリム同胞団 9日実施のエジプト総選挙 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1478648/detail
躍進予想されるムスリム同胞団 9日実施のエジプト総選挙
【アルジャジーラ特約7日】5年に1度のエジプト総選挙は9日に実施される。これを前に同国で今、最大のイスラム原理主義組織で穏健派とされる「ムスリム同胞団」への支持が高まり、同胞団が推す候補者150人のうち、少なくても3分の1に当たる50人が当選を確実にしているといわれる。
この予測通りになれば、同胞団は前回獲得した17議席から3倍近くも議席を伸ばすことになる。
ムスリム同胞団は現在、政治活動を禁止されており、総選挙に際しても、候補者を自派から直接出馬させることはできない。このため候補者たちは無所属での出馬となっている。
しかし、現状の高い支持や、総選挙での議席の多数確保が決まれば、政治活動禁止の解除を求める声が強まるとみられる。
同胞団の幹部の1人はアルジャジーラの取材に対し、「われわれの77年に及ぶ歴史は弾圧の歴史であり、その間、多くの同胞が拷問や投獄、さらには死刑までも受けた」と指摘した上で、「同胞団を取り巻く状況がようやく変わった。今回の総選挙では少なくても50議席は確保できるだろう」との強気の読みを示した。
ムスリム同胞団の候補者たちは今月初めから1週間にわたり、首都カイロ、地中海の都市アレクサンドリア、さらにナイル川沿岸のミンヤーで支持者を大動員した集会を開き、有権者に支持と投票を訴えた。このほか、独自のウエブサイトの立ち上げ、ラジオ放送局の活用にも力を入れている。
今回の総選挙戦では比較的自由に選挙運動を行っているが、2000年の前回総選挙では選挙戦開始を前に、立候補者を含む同胞団メンバー約6000人が拘束され、そのうち指導者20人が軍事法廷に送られた。1995年総選挙での事態はもっと深刻だったとされる。
こうした厳しい状況を経て、力を蓄えてきたムスリム同胞団について、同国の有力日刊紙アルアハラムは4日付の紙面で、「同胞団を政党として扱い、合法的な政治活動を許可するよう」求めた著名ジャーナリストの記事を掲載した。
政府系の有力紙が同胞団の正当性と活動の権利を擁護する主張を載せるのは異例のことで、同胞団側は「政治活動が正式に認められる機会がようやく巡ってきた」と喜ぶとともに、総選挙に向けて弾みがついたと歓迎している。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2005年11月08日02時09分