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Yahoo!ニュースからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051104-00000517-yom-intより引用
エチオピアで反政府デモ、エリトリアと緊張高まる
【ヨハネスブルク=角谷志保美】東アフリカ・エチオピアの首都アディスアベバで、「不正選挙」への抗議を旗印にする反政府デモと治安部隊の衝突は4日も続き、政情が不安定化している。
同時に、同国とエリトリアとの国境付近は、両国の兵力増強で、紛争再燃の恐れも高まっている。
在エチオピア日本大使館によると、首都では4日も衝突が続いた。政府は部隊約10万人を動員して厳戒態勢を敷いている。北西部でも衝突が発生したとの情報もある。英米は、自国民に渡航延期勧告を出した。
ロイター通信は3日までの死者数を「42人」とするが、国営新聞は「11人死亡・18人負傷」として「混乱は収まった」と報道した。
デモは、5月総選挙で、与党側に有利な票の不正操作が行われたとする野党側が組織。同選挙では与党・エチオピア人民革命民主戦線(EPRDF)が議席の過半数を獲得し、1995年から首相の座にあるメレス・ゼナウィ氏が先月、下院で首相に再選された。
対する野党側は、6月にデモを展開したのに続き、先月開会した議会をボイコットした上で、支持者にデモ参加を再度呼びかけた。ところが、治安部隊がデモ隊に発砲、野党指導者を一斉逮捕したため、反発が拡大。首都全域で衝突が続く事態となっている。
首都の騒乱と同じタイミングで、エチオピアとエリトリアの国境紛争を巡る緩衝地帯付近では、両国が兵力を増強させている。エリトリアは先月5日、緩衝地帯上空での国連ヘリコプターの飛行を説明なしに禁止。国連筋も「今週に入ってから国境の両側で大規模な部隊の移動があった」と指摘し、「紛争再燃」に懸念を表明する。
エチオピアは、内戦と飢餓に苦しみ、95年に議院内閣制を採用した新国家体制を樹立し、民主化に向けた一歩を踏み出した経緯がある。同国は首都の流血と政情不安に加え、紛争の火種を抱える周辺地域でも緊張の度合いを高めている。
(読売新聞) - 11月4日23時18分更新