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2005.11.04
Web posted at: 11:05 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 「今辞めて家に帰ってもいいだろうか」「私を救助してほしい」――大型ハリケーン「カトリーナ」被災地への初動対応の遅れが厳しく非難され、事実上更迭された米連邦緊急事態管理庁(FEMA)のブラウン前長官が、カトリーナ襲来前後に書いていた電子メールがこのほど公開された。状況認識の甘さや指導力不足を露呈する内容に、批判が集中している。
前局長のメールは、カトリーナ被害の原因究明に当たっている下院委員会の求めに応じ、FEMAの上部機関である国土安全保障省のチャートフ長官が提出。同委員会に出席しているルイジアナ州選出のチャールズ・メランコン議員が3日、1000通以上のうち一部をウエブサイト上に掲載した。
同議員によると、前長官はメールの中で、責任感に欠けた軽率な発言を繰り返している。カトリーナが米南部を襲った日の朝、前長官はFEMA高官へのメールで「辞めてもいいか」などと問いかけ、数日後には知り合いに「立ち往生だ。救助してくれ」と訴えた。
甚大な被害を目の当たりにしながら、自宅の飼い犬の世話係の心配をするなど、真剣さを疑わせるような内容も目立つ。カトリーナが接近していた8月26日、前長官は報道官へのメールで「ネクタイを着けた方がいいか。シャツはブルーのボタンダウンか」と、服装の相談を持ちかけていた。この報道官からはその後、「テレビ映りを考えて、手持ちのシャツは全部そでをまくり、働き者に見せるべきだ」などと助言のメールが届いている。カトリーナ襲来当日の29日も、前長官と報道官の間では「服装はばっちりね」「ノードストローム(米高級デパート)で買ったんだ」といったやり取りが交わされた。
2日後、被災地のFEMA職員から惨状を訴えるメールを受け取った前長官は、「報告に感謝。私がいじっておくことは何かあるか」と、簡単な返信を送ったのみ。また、死者が増え続ける現地に医療機器やスタッフの提供を申し出るメールを受け取りながら4日間も放置し、飲料水不足をめぐりFEMA内部で飛び交ったメールの転送を受けていたにもかかわらず何の指示も出さないなど、指導力の欠如も指摘されている。
ブラウン前長官は辞任後、下院公聴会で責任を地方当局に転嫁する発言をしたことから、あらためて厳しい批判を浴びていた。
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200511040001.html