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http://ch.kitaguni.tv/u/10977/%bb%a8%c3%cc/0000285863.html
ブッシュネタで引っ張ります(挨拶)。
前回のエントリーでは、「ブッシュ妄言録」という日本で発売された本を紹介しましたが、彼のキャラクターはもちろんアメリカでも風刺の対象になってます。再び「今更かよ」的ネタですが、ブッシュ再選の際にjibjabというwebサイトに掲載されたFLASHがおもしろかったので訳してみます。(
http: //www.jibjab.com/Home.aspx
のJIBJAB&THEELECTIONにある一番左側です。最初に広告あります。)
…と書いてみましたが言葉あそびがもの凄いので複数のサイトの訳を参考にしてみました。原文も載せますので、気付いたことがありましたらお知らせください。
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(最高判事:…憲法を守ることを誓いますか?
ブッシュ :もちろん!)
Yes, I’m comin’ back to serve a second term.
ブッシュ:そうさ!2期目も僕が大統領
This time I won the national elec-she-un!
今度はホントに選挙で勝ったもんね。
Oh, thanks to you O-hi-a,
ああ有り難うオハイオ、
And dear brother Jebedia,
そして弟のフロリダ(jebdia)
We get four more years to rule in Washington!
閣僚 :あと4年ワシントンを牛耳るぜ!
Good God he’s comin’ back to serve asecond term.
ハリウッド :マジかよ!奴が戻って来やがった。
We were hoping in ’04 we’d get a turn.
ケリー&エド:04年は俺たちだと思ってたのに
But we lost the vicious battle,
民主党 :でも俺たちはひどいバトルに負けちゃった。
Now they’re stuck without a paddle!
ブッシュ :だってパドル(オール)が無いからね
Who will save us from con-ser-va-tiz-eum?
クリントン:誰が保守主義から守ってくれるんだ?
I will stabalize Iraq in my second term.
ブッシュ:2期目はイラクを安定化(いじくり回す)だ!
And I will amend the con-sti-tu-sheun.
憲法だって変えちゃうもんね(ゲイ禁止)
Then I’ll eliminate all the taxes,
税金だってなくしちゃうよ
That are breakin; all our back-siz.
(資本家:僕らの嫌いな税金をね!)
And push for more pri-vat-i-za-she-un!
でもって社会保障は民営化(貧困を進める)さ。
We cannot believe he won a second term.
国連 :2期目もあいつなんて信じられないよ!
He destroyed the trans-atlantic alli-unce!
シラク :彼は関係をぶち壊したんだぞ?
Heck, I’ll extend a friendly offer,
ブッシュ:へっ!友好関係を取り戻そうよ。
Barbeque and beers in Crawford!
:クロフォードでビールにバーベキューだ!
Mending fences broken by pre-emp-she-un!
:優先買取権原則でね。
We want peace on earth throughout his second term.
宗教指導者達 : 今度こそ世界が平和でありますように…
We want Iraqis to have free elec-she-uns.
イラク駐留米軍:イラクで自由な選挙が成功しますように。
There’s a beef here, let’s dispatch it,
ブッシュ :牛肉(筋肉男)なら送るよ。
And bury that ol’ hatchet
それで武器を取り上げようぜ。
Yes, we’ve been through stormy weather,
Now it’s time to work together!
ブッシュ&ケリー:そうさ、今までは嵐の中でもこれからは手をとりあおう
Gather round the ol’ chuck wagon,
:幌馬車に(首になる奴らの車)集まろう!
In the four years he has left in Wash-ing-ton!
全員 :奴がワシントンにいるあと4年間!
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あー訳しきれない…。
しかしまあ、よくこの短いFLASHでこんだけ大統領をいじり倒せますね。アメリカ人から見た彼は、「なんとなく脳天気でやることはタカ派」というイメージが強いようです。
ただこのFLASHも細部を見ればわかるんですが民主党やシラクもネタにされてるのがアメリカ的です。アメリカの場合、日本の風刺に比べて「対立する両派をネタにして問題自体を茶化す」というスタイルが多いように思えるのは私だけ?
ところで、ここまで馬鹿にされる人がなんでアメリカの大統領なんでしょう?もちろん全米ライフル協会や右派キリスト教といった圧力団体や、草の根保守の存在といった「まっとうな」理由も沢山ありますが、彼のキャラクターには、それに関連したいくつかの推測がなされています。「賢明であることより愛嬌があることの方が有利なのではないか(ブッシュは自分のおかしな発言をよくネタにする)」とか「マヌケな大統領の存在によって『自分より馬鹿みたいなあんな人でも大統領が出来るんだ』という倒錯した自己満足を得ているのではないか」といった意見です。そんな中で自分が納得いったのは、「大統領制に誇りを持つが故に大統領のおかしさを直視しないのでは」という説でした。要するに「偉大な人が大統領」なのではなく「大統領だから偉大」という認識ができあがってしまうということですね。
こんなFLASH見た後では「ブッシュ馬鹿にされまくりじゃん」と思えますが、国民的レベルではそうとも言えないでしょう。
大統領という存在は、それ自体が他民族国家アメリカを一つにまとめる役割を果たしてきました。「宗教からよむアメリカ」によると、アメリカ人の選ぶ「あなたの尊敬する人」には、必ずローマ法王と大統領の名前が上位に挙がっています。大統領就任式や就任演説をとてつもない規模のセレモニーに仕立て上げることからも、アメリカにおける大統領の扱いは単なる「首脳」ではなく「国民的指導者」であることは見て取れます。そうした背景がある以上、大統領は必然的に偉大でなければなりません。
実際ブッシュ大統領は圧倒的に再選を果たし(アメリカの大統領選挙における「現職有利」も大統領への信頼に関係しているのかもしれません)、その後も彼の支持率は相次ぐ失言では揺らがなかったわけでですから、「大統領であるブッシュ」の威厳はそうそう揺らがず、なのかも知れません。
うらやましいですね、某国の前首相さん…。
投稿者:ゲーナ at 00:04