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□シリアが「協力」の中身に含み レバノン元首相暗殺事件の再調査で [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1470072/detail
シリアが「協力」の中身に含み レバノン元首相暗殺事件の再調査で
【アルジャジーラ特約2日】レバノンのシニオーラ首相は1日、アルジャジーラに対して「シリアは国際調査団がダマスカスを訪問した際、最初から協力すべきであった」として「私は、シリアの兄弟たちが今回は言動を一致させて、国際的な調査に十分に協力することを願っている」と語った。同首相は多年にわたり、暗殺された同国のアル=ハリリ元首相の政治上、ビジネス上の右腕だった。
同首相が率いる政府は、この問題を担当するメーリス調査団の国連安保理に対する報告書の中で称賛を受け、安保理の新決議を歓迎した。安保理決議は英、仏、米3カ国決議案からはやや薄められた内容になったものの。同首相は「国連チームの調査には助力する」と述べて、同決議に満足の意を表明した。
これに先んじて、シリアはハリリ暗殺事件の調査に基づいて、同国にかけられた国際的な圧力に対抗するため、アラブ連盟に対しシリアに味方する立場を取るために緊急首脳会談を開くよう要請した。
アラブ連盟のアラブ外交官筋によると、同連盟のアムル・ムーサ事務局長は国連安保理決議に関連して、湾岸諸国に2組の代表団を派遣した。
この間、シリアと一部のレバノン党派は同決議はシリアを脅迫するものであると非難した。シリア人民議会のヌマイル・ガニム国際関係委員会委員長はアルジャジーラに対して、「シリアはアラブ連盟の緊急会議の開催を要求しているが、アラブ諸国間で話し合い、昨今の中東情勢、特にシリアへの圧力の背後にある幾つかの危険を転移させるためだ」と述べた。同委員長はさらに、
「すべてのアラブの兄弟たちは何が起きているかに気付いくべきである。米国がこの地域で演じたがっている一連のことはシリア、レバノンにとどまらないだろう」
「ハリリ(元レバノン首相)の血は彼ら(米国)がかねてから計画していた諸目的を達成するための道具に使われている」
「おまけに、彼らは真実を明らかにするという限界を超えてしまったのだ」
「だからこそ、シリアはこの問題をアラブ連盟の責任の最重要課題にしてもらうため、アラブの兄弟たちと話し合いたいのだ」
と語った。
同委員長はさらに、バシャル・アサド大統領がすでにワリド・アル=ムアリム外務次官を湾岸諸国に対し、自分の親書を渡し、状況を説明して支援を得るように派遣したことを明かした。「シリアの政策は明快だ。この問題については明確な立場を取っているし、すべてのアラブの兄弟たちに実際に起きている本当の事を伝えたいのだ」と語った。
ガニム委員長は「シリアは先に、ハリリ暗殺事件の背後にある真実を明らかにするという調査委員会の主目的を達成するため、全面的に協力すると発表している」と述べた。同委員長によれば、この「協力」という言葉の使用は相対的かつ自由な解釈を認めるもので、この問題でのカギとなるという。
同委員長は、もし、この協力が真実を明らかにするという目的に資するのであれば、シリアは調査団に全面的に協力するとし、「しかしながら、もし、この協力なるものがハリリ暗殺事件の背後にある真実を明らかにする以外の目的を達しようという意味だれば、シリアは異なった立場を取ることになるだろう」とも語った。
レバノン政府当局者によると、国連調査団のデトレヴ・メーリス団長は10月31日夕、ベイルートに到着した。シニオラ・レバノン首相は「もしレバノン政府が要請すれば」、調査団の任期は現在の12月15日から、さらに延びるかもしれないと語った。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2005年11月02日17時37分