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11/01 17:51 「国の中の国」認めるか スペイン・カタルーニャ
【パリ1日共同】スペインのバルセロナを州都とするカタルーニ
ャ自治州が、自治強化に向けた動きを強めている。州議会は九月末
、自らを「国(ナシオン)」と位置付け、自治権拡大を盛り込んだ
法案を圧倒的多数で採択、首都マドリードの中央議会に承認を求め
た。中央議会は二日から法案をどう扱うか議論に入る。
法案は「カタルーニャは国である」とうたった上で、中央政府と
の関係の見直しに踏み込んだ。将来的に税金の徴収は州政府が行い
、そこから中央政府の取り分を支払うとし、現在とは立場が逆のシ
ステムを目指す。また、司法分野でも州の独自性を高める内容とな
っている。
カタルーニャはスペインで最も豊かな地域の一つで、住民には「
自分たちがほかの貧しい地域を支えている」との意識が強い。バス
ク同様、独自の言語を持ち、一九九二年のバルセロナ五輪ではスペ
インの国旗、国歌とともにカタルーニャの州旗と歌も登場、独自性
を強く印象付けた。
野党、国民党は「スペインの統一を損ない、(旧ユーゴスラビア
紛争など民族や宗教間の対立の舞台となってきた)バルカン半島化
させかねない」と非難。しかし法案は州議会で一二〇対一五の大差
で採択されており、中央議会も無視できない。
昨年、国民党から八年ぶりに政権を奪還した社会労働党のサパテ
ロ首相は人気に陰りも見えており、カタルーニャの支持離れを避け
るためにも、なんとか妥協点を探りたい意向とみられる。
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[2005-11-01-17:51]