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【ジャカルタ=黒瀬悦成】日本人観光客1人を含む23人が死亡した10月1日のインドネシア東部バリ島の同時爆弾テロで、警察当局は現場で爆死した自爆テロ犯3人のうち1人の身元を初めて特定した。
しかし、事件の首謀者とされる東南アジアのテロ組織ジェマア・イスラミア(JI)のマレーシア人幹部2人は依然逃亡中で、発生から1か月がたった事件の捜査は難航している。
捜査関係者が1日、本紙に語ったところでは、身元が判明したのは、3か所の爆発現場のうち、ジンバラン海岸の「ニョマン・カフェ」の爆破犯。西ジャワ州マジャレンカ県に住むサリク・フィルダウスという23歳の男で、家族が顔写真などで本人と確認した。
調べでは、サリク容疑者はJIの精神的指導者アブ・バカル・バシール師に連なる中ジャワ州のイスラム寄宿学校を卒業後、教師や衣服商をして生活。しかし、警察が把握する過激派構成員のリストに同容疑者は載っておらず、首謀者とされるJI幹部が最近、若者らの中から「新世代テロリスト」をリクルートしている実態が裏付けられた。
捜査関係者は「今回の身元特定で周辺人脈の洗い出しが可能となり、事件の全容解明に弾みがつく」と強調。広域捜査権を持つ国家警察長官直属の対テロ機動捜査隊は、他の犯人グループもジャワ島に潜伏中との見方を強め、要員を展開している。
しかし、テロ首謀者とされるJI幹部のアズハリ・ビン・フシン、ヌルディン・ムハンマド・トプ両容疑者の追跡は難航している。
警察は、事件直後の10月7日、ジャワ島内にあったヌルディン容疑者の隠れ家を急襲したが、同容疑者はその3時間前に逃亡していたことが判明。警察は同24日、両容疑者の逮捕につながる情報を提供した市民に10億ルピア(約1290万円)の懸賞金を与えると発表したが、具体的な情報は得られていない模様だ。
(2005年11月2日3時8分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20051102id01.htm