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□ニセ情報は結果として成功 チャラビINC代表は米軍駐留の続行を望む [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1468244/detail
ニセ情報は結果として成功 チャラビINC代表は米軍駐留の続行を望む
【アルジャジーラ特約31日】イラク国民会議(INC)のアハマド・チャラビ代表は31日、アルジャジーラに対して、米軍ならびに多国籍軍のイラクからの撤退はあり得ないとして、イラクは自前の軍隊を創設し、自衛できるようになるまで、これらの軍隊を必要としていると述べた。同代表は「イラクは現在、国連を主軸とする国際的な支援を必要としており、それは自衛と内外に対して国土を守るためだ」と語った。
チャラビ代表はイラク政界では毀誉褒貶(きよほうへん)の多い人物だが、現在は暫定政権で副首相兼石油相(2005年4月28日発令)を務めている。
イラク国民会議(INC)代表で、1992年の創設以来、その地位にある。INCはサダム・フセイン前大統領の大量破壊兵器(WMD)に関する証拠なるものの多くを米国に提供してきた履歴を持つ。
米国が2003年のイラク侵攻の根拠として採用し、当時の米国務長官が国連での支持を獲得しようとするのに使った、その情報は、暗号名を「カーヴボール(曲球)」と呼ばれた。ドイツの情報機関は当時、「カーヴボール」はでっち上げだと警告し、結局、イラクで大量破壊兵器が発見されなかったために、それが正しかったことになった。
しかし、ウエッブサイト[wikipedia,org.] によると、チャラビ氏が提供した情報はイラクでの自分の政敵とサダム前大統領の側近を標的にしたものであった。
後になって、米中央情報局(CIA)は、チャラビ代表がこの筋書きを作ったと認め、さらにコーリン・パウエル国務長官(当時)がこの情報を使用したことで、ばつの悪い釈明に追い込まれたのだった。
問題をうやむやにしてしまおうと、チャラビは2004年2月、英デーリーテレグラフ紙とのインタビューで、「われわれは間違ったことで英雄になった。われわれに関する限りでは、われわれは大成功だった」と語った。「サダムはいなくなったし、米国人がバグダッドにいる。前にわれわれが何を言ったかは重要ではない。ブッシュ政権はスケープゴートを探しているのだ」とも。
この時機を通じて、チャラビ氏のINCは情報提供料として、米国防省から毎月33万5000ドルを支払われた。さらに、2004年の米会計検査院報告によると、米国務相が3300万ドル以上も払ったのである。
チャラビ氏は米侵攻後、米国が任命した暫定統治機構の一員に任命され、次いで2003年9月には、イラク暫定統治評議会の長に任命された。
同氏はアルジャジーラに次のように語った。
「イラクは合計300万人の兵力、少なくとも1万台の戦車、2000機の戦闘機を持つ6つの国に囲まれているのに、自分を守るようなものを何も持たない」「イラク軍はサダム・フセイン政権が倒れ芋るとともに崩壊してしまった」「今や、われわれはイラク軍を建設しようとしているが、それが完了するまで、治安を維持し、イラクを守るために、国際的な援助を必要としている」と。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2005年11月01日18時37分