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他を憐れむのはそれはそれで良い
怒らぬ為
この身に怒りを溜めぬため
人を憂い 世を憂い
しかしその憐れみや同情
けして他の圧力とするな
けして他の脅威となるな
己の躯のみに納めよ
その想い 受け止める器
あるのは己の中にのみ
水瓶は満たされた
なみなみと注がれてしまった
八分目を通り越し
上を見る事も
下を見る事も出来ぬ
見れば溢れる
溢れぬように
この水瓶 誰のものかと
この水こぼさば己無し
この水捧げよと
かの祭壇迄の道のり
祭壇前
もはや天上の光眩しく
見あげればはらはらと散る
地に省みること同じき
人は天地と同一なりと
この水ぶちまければ恥
ただ水平を望む
一歩 また一歩
この水 捧げよと
かの祭壇前
汲み上げられる事無く
なおも注がれ
溢れて地に落とし
はらはらと 真っ先を望む
この躯 足りぬと
より大きなものをと
かの祭壇迄
何を望む
心を望む
望んでは何も望まず
近し 近し
水平のまま
思えばこぼす
こぼさば恥
柱は此処に
我たるは此処ぞ
汲み上げる聲に
意志のみを傾け
過去にもそうしてきた筈と
水の音に今を重ね