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(回答先: test33 投稿者 姫子音 日時 2006 年 1 月 10 日 18:05:31)
ここ20年から30年の間に、黒点が秘めた力について次第に解明されつつありますが、黒点が周期的に増減することは、 実に150年以上も前から知られているのです。目に見える黒点の数は、9.5年から11年、平均して10.8年の周期で増減を繰り返しています。アマチュア天文研究家のハインリッヒ・シュバーベは、1843年に初めてこの周期に気づきました。およそ11年の周期の中で、黒点の活動が活発な期間は「太陽活動の極大期」、その逆は「太陽活動の極小期」と呼ばれます。
黒点はたいてい太陽の赤道付近の低緯度部分に現れますが、南緯・北緯とも5度から40度以外の部分にはほとんど現れません。また、黒点周期の進行につれて、目に見える黒点は次第に赤道方向へと移動してゆくことも分かっています。
1645年から1715年にかけて、黒点の数が極端に減少しました。この太陽活動の低減期に最初に気づいたのはG・シュペーラーでした。後にE・W・マウンダーがこれを詳しく研究したため、現在は「マウンダー極小期」と呼ばれています。マウンダー極小期には、地球の温度もかつてないほど下がり、「小氷河期」を迎えています。このことから、黒点の活動が地球の気候に影響を及ぼしている可能性があるという仮説が立てられました。同様に、シュペーラー極小期(1420〜1530)、ウォルフ極小期(1280〜1340)、オーアト極小期(1010〜1050)でも、太陽活動が低下していたと考えられています。太陽天文学者は、1つの極小期から次の極小期までを太陽周期と呼ぶこととしました。1755年から1766年までの周期を1とし、その後の周期には番号が付けられることになりました。