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□「x」ない方程式など、中学教科書に誤記208か所 [読売新聞]
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060510it01.htm
「x」ない方程式など、中学教科書に誤記208か所
今年4月から中学校で使用されている9教科、134冊の教科書のうち、65冊に計208か所もの記述ミスがあったことが9日、文部科学省の緊急調査で分かった。
今年1月、2004年度から高校で使われている「政治・経済」の教科書のグラフに記載ミスが見つかり、今春の大学入試センター試験で教科書通りに解答すると不正解になるという事態を招いたため、文科省が3月、各教科書会社に点検を指示していた。
これだけ多くの記述ミスが一度に発覚するのは極めて異例。各社は今後、間違いのあった教科書を使用している中学校にミスを通知し、記述の修正などを求める。
緊急調査は、教科書会社52社に要請して実施。今年4月から使用されている中学校用教科書の発行会社16社に対し、記述内容の再点検を求めたほか、各社の編集・校正体制について尋ね、計51社が回答した。
それによると、記述ミスはすべての教科に見つかった。例えば、英語の「something」のスペルに「h」がなかったり、数学の2次方程式の「x」が抜け落ちていたりといった誤記や脱字が多かった。保健体育では、今春に発覚した高校用教科書のケースと同様、グラフの記述ミスも見つかった。
最もミスが多かったのは国語で、全体の約4分の1にあたる56か所を占めた。「ひらがな」を「ひらなが」と誤ったり、「目の前」の「目」に「ま」とふりがな表記したりした事例があった。
こうした記述ミスは文科省の教科書検定でも見逃されており、文科省教科書課は「非常に残念な結果。今後は間違いゼロを目指し、教科書会社に正確な記述の徹底を求めるとともに、教科書検定にも万全を期したい」と話している。
一度に大量の記述ミスが見つかった今回の結果を受け、文科省は来年度以降、調査を毎年実施する方針を明らかにしている。
(2006年5月10日3時11分読売新聞)