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□集中治療医の9割、延命控えた経験…学会調査 [読売新聞]
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/medical.html?d=25yomiuri20060425i201&cat=35&typ=t
集中治療医の9割、延命控えた経験…学会調査 (読売新聞)
集中治療室(ICU)の医師の90%が、過去1年間に、回復の見込みがない患者の延命措置について、中止も含め積極的に行わなかった経験のあることが、日本集中治療医学会の内部調査で明らかになった。
先月25日に富山県射水(いみず)市の病院で発覚した人工呼吸器取り外し問題を契機に、延命中止のルール作りが議論となっている中で、その前提となる医療現場の実態が浮き彫りになった格好だ。
アンケートは2月に実施。対象は、大規模な医療機関でICU責任者などを務め、学会認定医の研修に携わる指導的な医師75人。うち60人から回答を得た。
「延命措置を控えたことがある」と答えた医師は54人。内容を尋ねると、血圧が急に低下しても昇圧剤を使わないといった「現状維持」が39%。投薬量などを減らす「減量治療」が28%、「すべて中止」は4%だった。
措置を控えるのは「家族の希望」(45%)よりも、「医師の治療上の判断」(55%)に基づく例が多く、最終的には「担当医グループ」(45%)や、相談を受けた「病棟医長や所属長」(28%)など、責任者の判断や医療グループ内での合議で決める場合が大半。しかし、少数ながら単独で判断していた医師もいた。
学会は昨年から、独自の指針作りを進めているが、「現場の実態把握が必要」との声を受け、調査に踏み切った。
医療倫理に詳しい前田正一・東京大大学院助教授は「これまで公には示されてこなかった延命中止の実態が数字となって表れた貴重なデータだ。本当は国がこうした調査を実施すべきだ」と話している。
[ 2006年4月25日3時2分 ]