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□サラリーマンも顧問弁護士を持つ時代|ゲンダイ
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/story.html?q=15gendainet05016821&cat=30
サラリーマンも顧問弁護士を持つ時代 (ゲンダイネット)
大手自動車メーカーに勤める竹内博史さん(48歳)はたまたま友人に弁護士がいたため、“命拾い”をする経験を最近した。
「地下鉄で痴漢に間違えられたんです。隣に乗っていた女性に突然、“痴漢です!”と叫ばれて駅の事務室に連れていかれました。濡れ衣だと必死に説明し、身分証明書も出したのに、駅員ははなから犯人扱い。もう絶体絶命ですよ。そのとき、弁護士の友人を思い出して、携帯に電話したんです。そしたら、事務所が近くだったこともあってすぐ来て交渉してくれた。そして、警察があらためて女性から話を聞いて、やはり私が痴漢だということなら、その段階で逮捕ということになった。女性の言い分があいまいだったのか、結局それっきりでした」
痴漢に間違われるケースだけでなく、隣人とのトラブルがすぐ裁判になる昨今だ。サラリーマンもホームドクターならぬ「ホーム弁護士」、個人で弁護士と顧問契約をしておく時代になった。
●どんなサポートをしてくれるのか
では、顧問弁護士はどんなことをしてくれるのだろう。弁護士の山口宏氏はこう説明する。
「実際に事件の処理や裁判になると、別途の契約が必要になりますが、顧問契約の範囲内でもちょっとした法律相談やトラブルの対処法はアドバイスできます。たとえば、サービス残業をさせられているが、上司の言い分は法律に沿っているかとか、飲み屋からベラボウな金額の請求書が送られてきたときどうしたらいいかといったことも、相談に乗ってくれるでしょう」
自治体や弁護士会には無料法律相談もあるが、日ごろから顔見知りなら、杓子定規な回答ではなく、「法律ではこうなっているが、実際はこんな解決法が多い」といった具体的なアドバイスをしてもらえるという。
愛人との手切れ金、飲み屋でのケンカの示談、自動車事故、借金トラブル、相続問題、離婚手続きなども、電話での相談程度なら、顧問契約の範囲内で対応してくれるはずだ。
●顧問料はいくらくらいか
気になるのは顧問料だ。日本弁護士会が昨年行ったアンケート調査によると、約半数の弁護士が月額3万円以下で引き受けていて、1万円、1万円未満という弁護士も少なからずいる。
「2年前に一律の報酬規定は廃止されましたが、それまでは個人との顧問料は月額5000円でした。いまも実態はそれほど変わっていないはずで、探せば1万円以下で引き受けてくれる弁護士さんはたくさんいると思います」(山口宏氏=前出)
月1万円程度なら、安心料としては安いのではないか――。
【2006年4月12日掲載記事】
[ 2006年4月15日10時0分 ]