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□長距離トラック 飲酒運転黙認で捜索 兵庫県警|産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060404-00000035-san-soci
長距離トラック 飲酒運転黙認で捜索 兵庫県警
運送会社4社
長距離トラックの運転手が日常的に酒気帯び運転をするのを容認していたとして、兵庫県警交通捜査課などは四日、道交法違反(使用者義務違反)容疑で、兵庫県新温泉町の「マルワ水産運輸」など運送会社四社を捜索した。運転手の酒気帯び運転について、会社の責任を問うのは珍しい。
捜索したのはこのほか、大阪市福島区の「ダイシン物流」▽大津市の「中山運輸機工」▽広島市佐伯区の「八幡商事」。
調べでは、マルワ水産運輸の運行管理者(47)は、同社の運転手(42)が日常的に酒を飲みながらトラックを運転していることを知りながら、今年一月、同社から青森県まで長距離の運送業務を指示した疑い。他の三社も同様の疑いが持たれている。
同課などが運転手を摘発した際、車内に缶ビールの空き缶や焼酎の瓶などがあったことなどからくわしく事情を聴くなどしたところ、四社の運行管理者はそれぞれ運転手が日常的に飲酒しながら運転していることを知っていたことが分かった。
≪「運転中に酒」依然横行≫
兵庫県警が運送会社四社を摘発したのは、飲酒運転が厳罰化されたきっかけになった平成十一年十一月の東名高速飲酒事故後も、長距離トラック運転手の酒気帯び運転が依然横行しており、こうした実態を見過ごせないと判断したためだ。
端緒は昨年三月に兵庫県養父市の国道9号で、立ち往生した軽乗用車に大型トラックが追突、高校生ら二人が死亡したひき逃げ事件。逮捕された運転手は「運転中にお茶代わりに酒を飲んでいた」と供述した。
このため、県警はトラック運転手に対する酒気帯び運転取り締まりを主要幹線で強化した。この結果、車内にビールの空き缶などが散乱したトラックを数多く摘発した。
運転手は会社事務所に戻ってきた際に、空き瓶などをごみ箱に捨て、運行責任者は「普段から酒のにおいをさせていた」などと、摘発した運転手が日常的に酒気帯び運転しているのを認識していたことも分かった。
飲酒運転をめぐっては、東京都の東名高速道路で平成十一年十一月、家族連れの乗用車に飲酒運転のトラックが追突、女児二人が焼死した事故をきっかけに危険運転致死罪が創設され、厳罰化された。
県警は、今も飲酒運転が常態化している実態を重視、「大型トラックの酒気帯び運転は昼間でも摘発されるなど悪質性が高い」としており、今後も取り締まりをさらに強化する方針という。
(産経新聞) - 4月4日15時24分更新