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学力に経済格差反映、5割
8割が「家計は二極化」
小中教員アンケート
全国の小中学校教員126人にアンケートしたところ、家庭の経済格差拡大の影響が子どもの学力に及び、成績の下位層が増えたと5割近くが考えていることが25日、共同通信社のまとめで分かった。家計の格差が拡大していると感じる教員は約8割に達した。
教員の多くは格差拡大の影響として、低所得層では、親が勉強をみる余裕がなくなっていると指摘。勉強の遅れた子への学校の対応も不十分と考えるなど、長期間にわたった不況の中、生活に追われる親の状況が子どもの学習面に影響していることに教員が苦慮している実態が浮かんだ。
調査は三重県で始まった日教組の教育研究全国集会参加者のうち250人に実施、126人が回答した。
平均程度の学力の子が減って下位層が増え、上位層との二極化傾向が進んでいるとされることについて、家計の格差が影響しているかを尋ねたところ、12%が「強く思う」、36%が「やや思う」と回答した。
「この10年間に保護者の経済的な格差が広がったと思うか」との問いには29%が「強く感じる」、48%が「やや感じる」と答えた。
格差拡大を感じる人(98人)にどんな親が増えたかを尋ねたところ、「親が勉強の面倒をみる余裕がない」が70%で最多だった。以下、「給食費を出せない」32%、「生活自体が成り立たない」26%、「親が成績に関心を持たない」24%、「塾や参考書などに費用をかけない」18%(複数回答)。自由記述でも親の意欲低下を指摘する意見が目立った。
勉強の遅れた子への学校の対応については「十分できている」はわずか3%。「不十分」79%、「ほとんどできていない」15%と、大多数の教員は問題があると感じている。
対応の内訳は、72%が「時間を取り個別に教える」。次いで「授業で複数の教員が教える」56%、「習熟度別授業」と「放課後や朝に希望者を集めて補習する」が30%―だった(複数回答)。
(2.25 16:53)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20060225/top_____detail__003.shtml