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＜全国学力テスト＞愛知県犬山市が不参加へ [ 02月23日 21時22分 ]
http://www.excite.co.jp/News/society/20060223212200/20060224M40.093.html から転載。
愛知県犬山市は、文部科学省が０７年度から実施を目指す全国学力テストについて「画一的な教育につながる」と批判する０６年度の市教育重要施策案をまとめた。同案は２４日の市定例教育委員会で承認される可能性が高く、同市はテストに参加しない見通しとなった。文科省によると、全国学力テストの不参加の表明は初めてという。
国がゆとり教育を導入した０２年度から、同市は児童・生徒が「自ら学ぶ力」をはぐくむことなどを柱にした独自の教育方針を掲げ、教師が作成した地域色豊かな副教本や２学期制の導入などの教育改革を進めてきた。
市教委と小中学校長会がまとめた今回の施策案は、全国学力テストについて、▽自ら学ぶ力は学力調査の正答率によって測定できない▽地方の特色ある教育はその目標に即して総合的に評価すべきだ▽子供の評価は日々の授業実践を通して行われるもの――などと懸念を示している。
また全国の都道府県が０６年度から導入を目指している「教職員評価制度」に関しても、「教師相互で評価し合い能力を高めている市のやり方とは異なり、画一的で教師の指導力向上を期待できない」と批判している。
同市教委は、全国テストや教職員評価制度への態度を正式に決めたわけではないとしたうえで、「独自のやり方で成果があがっているだけに問題点がクリアできなければ実施できない」と話している。【井上章】
◇自治体の参加義務付けず
文部科学省によると、全国学力テストは、自治体に参加を義務付けてはいない。根拠法は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」。中学２、３年生全員が対象となった方式で最後に実施された６４年度は全体で９割以上の生徒が参加した。しかし、福岡県などが参加しなかった。
同テストを巡る過当競争が社会問題化し、６６年度に廃止された。０７年度からの実施についても「過当競争が再現されるのでは」「個々の子どもの課題が見つけやすい」など議論が起きている。
同省は「方式を前提に予算要求もしているし、全自治体に参加を呼びかけていくつもりだ。今後、調査の具体的な内容や調査結果の公表の在り方を示す際に参加の意思も確認したい」と話している。【長尾真輔】
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