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<耐震偽造>姉歯氏以外の物件で3棟に疑い 福岡市発表(毎日)
耐震データ偽造問題で福岡市は8日、市内のマンション3棟に新たに構造計算書偽造の疑いがあると発表した。いずれも木村建設(熊本県八代市)が施工、福岡県春日市にあった設計会社「サムシング」が設計を請け負っていた。姉歯秀次・元建築士以外による耐震偽造疑惑は初めてとなる。サムシング側は福岡市に対し、偽造を否定しているという。同社はこれまでに1万件程度の設計を手がけたとされることから、市は同社設計の物件について可能な範囲で調査する方針。
福岡市は3棟のマンションについて、日本構造技術者協会九州支部(JASCA九州)に詳細調査を依頼。同支部は設計時と同じプログラムを使って再計算した。
その結果、建物重量が本来のものより9〜16%少なかったほか、各階の重量を示す内訳表が添付されていないなど、構造計算での一貫計算の連続性が確認できないなどの問題が指摘された。市は「同じプログラムとデータを使って再計算して結果が違うことはあり得ない」とし、「偽造があったとしか思えない」と結論づけた。
ただ、耐震強度を示す「保有水平耐力」は最小で0.85、中には1以上の建物もあった。このため違法建築とならない可能性もあるため、市は別の構造計算方法で改めて計算をし、違法建築かどうかの確認を急ぐ。
市は木村建設が関与した物件4件について詳細調査をJASCAに依頼。この結果、今回の3件で偽造が疑われた。
サムシングは80年に設立。建築設計のほか、鉄筋・鉄骨工事請負などの事業にかかわっていた。関係者によると同社は97〜99年の3年間で年間600〜700件の構造計算を行っていた。99年に倒産、01年に民事再生手続きに入ったが、事業停止状態が続いている。
【山本泰久、安達一成】
(毎日新聞) - 2月8日11時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060208-00000037-mai-soci