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弁護人、異例の2100人 安田弁護士事件、控訴審始まる
2006年02月01日16時41分
負債を抱えた顧問企業の財産を隠したとして強制執行妨害罪に問われ、一審で無罪となった弁護士、安田好弘(よしひろ)被告(58)の控訴審が1日、東京高裁で始まった。死刑廃止運動をリードする著名弁護士の起訴に加え、最高刑が懲役2年の罪なのに、起訴から足かけ8年にわたって公判が続いている点も異例だ。検察側の控訴に対し、全国の弁護士の1割に当たる2100人を超える弁護士が「弁護士業務への不当な介入」と異議を唱え、弁護人として名を連ねた。
公判は、東京高裁で一番大きい102号法廷で開かれた。弁護人席として用意された29席のほか、傍聴席の半分の48席も弁護人で埋まった。
安田弁護士は「顧問先の不動産会社社長らに指示して、会社が所有するビルの賃料収入約2億円をダミー会社の口座に振り込ませて隠し、差し押さえを免れた」として起訴された。
検察側は一審で20回以上の尋問を受けた元会社従業員らを、改めて証人として調べるよう求める方針。
これに対し弁護側は、「検察官が作り上げた事件。安田弁護士が提案したのは、会社再建と従業員の雇用確保のために賃貸部門を別会社化する構想であり、債権回収の妨害ではない」と述べ無罪は明らかだとして即日結審を求めた。
2100人もの弁護団になったのは、弁護士が日常的に行う相談業務が犯罪の「謀議」とされることへの懸念があるからだ。
弁護士が相談を受けてアドバイスをしても、実行するかどうかは依頼者が決めることだ。今回、検察側はそれを「共謀関係」ととらえ、さらに、依頼者の会社社長への求刑(懲役1年6カ月)よりも重い、懲役2年を求刑した。弁護団の1人は「依頼者がアドバイスを曲解して罪を犯したら、弁護士が犯罪の首謀者に仕立てられかねない」とおそれる。
http://www.asahi.com/national/update/0201/TKY200602010324.html