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もみ合う警備員らと野宿者=大阪市西区の靭公園で
大阪市職員らの手で解体されるテント=大阪市西区の靭公園で
朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/0130/OSK200601300030.htmlより引用
「ホームレス」テント、大阪市が2公園で強制撤去
2006年01月30日13時19分
大阪市は30日、公園整備の妨げになるとして、行政代執行法に基づき、靭(うつぼ)公園(西区)と大阪城公園(中央区)に建てられた野宿者のテントの強制撤去を始めた。市職員約310人、民間会社の警備員350人を動員し、計22テントを取り壊した。このうち、15テントがあった靭公園では、野宿者や支援者ら約50人が激しく抗議し、市側ともみあいになった。
大阪市内の野宿者は03年の厚生労働省の調査で約6600人。全国の約2万5300人の4分の1を占める。大阪城公園では3〜5月に「全国都市緑化おおさかフェア」が、靭公園では5月に「世界バラ会議」が開かれるため、市は昨年10月から、両公園で暮らす野宿者に市の施設への入居を勧めてきた。
しかし、20人以上が「施設は不自由だ」などとして応じなかったため、今月18日から強制排除に向けた手続きを始め、24日に最後通告に当たる代執行令書を交付していた。
靭公園では午前8時、市職員が「行政代執行」の開始を宣言。野宿者側は鉄パイプで骨組みした団結小屋の周辺に人垣をつくって抵抗した。市側は約200人で取り囲み、周辺のテントから作業を始め、昼過ぎまでに団結小屋を除く全テントを撤去した。もみあいの中で、野宿者1人が頭を打ち、救急車で病院に運ばれた。大阪府警は警官120人を公園周辺に配置し、警戒している。
大阪城公園では、午前中に7テントの撤去を完了した。
野宿者側は今月、2度にわたり撤去の差し止めを大阪地裁に申し立てたが、いずれも却下された。一方、市内の別の公園に住む野宿者が、テント生活をしている公園を「住所」と認めるよう求めた行政訴訟で、大阪地裁が今月27日、訴えを認める判決を出した。これを受け、強制排除の対象となった2公園の計9人が区役所に住民登録を届け出たが、「判決が確定していない」として、扱いは保留となっている。