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2006年1月28日(土)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-01-28/2006012815_01_0.html
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出席簿のミスを口実に退職金がカットされたのは不当だとして、京都の私立高校の元教員が、高校を運営する学校法人を相手取り退職金全額を支払うよう求めていた裁判で二十七日、学校法人側が退職金の全額を支払うことなどで和解しました。
訴えていたのは、洛陽総合高校(京都市中京区)を二〇〇三年に定年退職した畠山智恵子さん(62)。昨年七月には京都地裁が、ミスは就業規則の退職金減額理由には当たらないとして、学校法人・洛陽総合学院に対し、退職金全額を支払うよう命じましたが、学院側が控訴していました。
大阪高裁での和解は▽カットした退職金全額の支払い▽「ミス」による懲戒戒告処分の撤回▽教職員のミスを学院全体で防止すること▽京都私学教職員組合・洛陽総合高校分会に、労働条件改善や労働協約締結の要求など組合活動を保障すること――などで、地裁判決よりも、教職員が教育に専念できるよう踏み込んだ内容になっています。
和解後、京都市内で弁護士や組合役員らと会見した畠山さんは、「労働協約締結など、当たり前のことがやっとできるようになるので、職場の仲間も喜んでいると思います。和解内容を理事会と組合がきちんと行い、子どもたちが、この学校に来て良かったと思える学校になってほしい」と和解の喜びを語りました。